【3年A組】キミのひみつ3

武智vs柊 ページ17

堀部「あ、できた！」






パソコンとにらめっこを続けていた堀部さんが顔を上げた。






「これ…！」






堀部さんが、画質を上げ細かく分析した映像には武智の顔がはっきりと映っていた。







茅野「っ、先生に送るね！」







茅野さんが解析した画像を柊先生のスマホに送る。






先生がその画像を武智先生に見せると、彼は大きく目を見開き、「そんな、バカな…」と呟く。







武智「確かにあの日、俺は景山にあうことになっていた。君の言う通りフェイク動画の件だ！俺がフェイク動画を依頼したことがバレて、脅してきたんだよ！だから、「フェイク動画の件は認めるんですね？」







先生が口を挟むと、武智先生は「あぁ！」とはっきり頷いた。






武智「でも、俺は彼女に会えなかった！！彼女は俺と会う前に「みなさーん！！お聞きしましたか？」







先生が隠しカメラに目線を向ける。








先生「ご覧の通り、武智先生が自分の罪を認めました」







武智「どういうことだ…？」







困惑する武智先生をよそに、柊先生はマインドボイスのライブ中継を続ける。






先生「今の会話は全てネットに流れていたんです。ユーザー5千万人が貴方の自白を聞いていたんですよ。景山を死に追いやったのは、武智大和！！貴方だ！！この映像を見てる皆が証人です。もう言い逃れは出来ませんよ」






先生は念を押してそう言うと、リモコンを押しライブ中継を切った。






先生「約束通り、貴方の大切なものを頂きました。名声と権威。それが貴方にとって、何より大切なものだった。これで全てを失った」







ライブ中継が終わっても、スピーカーは繋がったままだった。

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