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先生「お前達は、さっきの茅野を見ても何も思わなかったのか。景山の死から目を背けていた自分を奮い立たせて向き合おうとした茅野を見ても、何も思わなかったのか?」





先生の言葉に、茅野さんが涙をこぼした。





先生「過去の自分が!!今の自分を作る!!だから過去から逃げてるお前も!お前も!お前も!極めて幼稚なガキのまま成長が止まってるってわけだ。そんなヤツらが、一体何から卒業するってんだよ!!」




隼人くん、唯月、宇佐美さんを指さした先生。






そのとき、私の口を覆っていた隼人くんの手がするりと離れた。





先生「いいか!!聞け!!!なぜ!!景山澪奈は死ななければならかったのか!!これから彼女の生き様を通してお前らの考えがいかに脆く、弱いものなのか!!思い知らせてやる」





中尾「ふざけんじゃねぇ。ふざけんじゃねぇよ、おい!」





中尾くんが先生に掴みかかる。





先生「そして変わるんだ。悪意にまみれたナイフで汚れなき弱者を傷つけないように!!変わるんだよ!!変わってくれっ!!」





「先生…」





そのとき、突如サイレンのような音が鳴り響いた。






先生「警察の皆さん言ったはずですよ。次の指示を出すまで待っていてください。大人しくしていなければ、生徒達の命は保証しない、と」





先生が何かをぼそぼそと話す。






先生「いいでしょう。そちらがその気なら…最初の犠牲者はお前だ」






そう言った先生の目に映るのは、






涼音「蓮!」






中尾くんだった。






先生は中尾くんを殴っては蹴った。





そしてポケットから朝、隼人くんから奪ったナイフを取り出し、気絶している中尾くんに向ける。





「…っ!だめ!先生!!」





咄嗟に駆け寄り、ナイフを握る先生の右手を必死で掴む。





先生「離せ…離さないなら、お前が犠牲者だ」
 
 





唯月「っA!」






私の名前を叫ぶ唯月の声が聞こえた直後、私の腕がグイッと強い力で後ろに引かれた。







私の腕を掴んだのは、









隼人くんだった。







次の瞬間には悲鳴が上がっていて、







涼音「嘘でしょ…?蓮…?蓮!」






涼音の声でやっと、我に返った。






隼人「殺したのかよ…。ほんとに殺したのか聞いてんだよ!!おいっ!!!」





隼人くんの問いに、先生は答えなかった。






けど否定もしなかった。



 



しかしそれは、中尾くんの死を物語っているようだった。

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コロ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます!そう言っていただき嬉しいです。私も甲斐くんが好きすぎてやばいです、3Aロス…。 (2019年3月29日 16時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 甲斐隼人君と翔君と蓮君と海斗君と賢君大好きなのでドラマ終わったからロスです最高です (2019年3月29日 15時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コロ | 作成日時:2019年3月24日 16時

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