10話 ページ11
ギャリッ
「ホントだ。あたま硬い」
孤月で斬りかかってもあまりダメージは言ってない様子。しかもかったい腕で目をガードするから倒しにくい。
「やっぱ脚からじわじわ行くかな」
ラービットの攻撃を避けながら、右手に孤月を持ったまま左手に拳銃アステロイドで脚を狙う。
走りながら脚を撃つ。
ガタッ
今だ。トリオン兵がバランスを崩した瞬間、ガラ空きの目に飛びかかり、孤月で斬る。
そのまま地面に着地し、すぐさまトリオン兵を確認する。トリオン兵の目には深い切込みが入っており、その場に倒れた。
これでいいのかな?
足でつんつんと確認して、動かないか確認していると沢村さんからの無線通信が入った。
『鶴間さん、トリオン兵を撃破したみたいね。ありがとう』
「いえいえ、でもこれちゃんと倒せてるのかな?」
『問題ないわ。その調子で新型を撃破していって頂戴。そして、次倒したあとは多分お腹の中に捕まった子がいると思うからそれも忘れないでね』
何かあったらまた知らせるわと言い足す沢村さん。
「了解です」
沢村さんとの通信を切り、ブレードをしまい、グラスホッパーで次のトリオン兵の元へ急ぐ。
「(そういえば、三雲くん達は大丈夫なのかな)」
三雲くん弱そうだったからな〜。死んでないといいけど。
そんな事を考えながら走り回っていると、新型のラービットくんが無双していた。周りにA級いないし、放っておくとヤバいやつ。早く行かなきゃ。
少し距離があるが、左手に拳銃アステロイドを持ち何発か隙のある所に撃つ。
が、ほとんどは防がれてしまい、ほんの数発が足に掠った程度だった。
「あー、やっぱ駄目かな。(三輪先輩なら鉛弾で重くしてからだろうし、私も鉛弾つけとけば良かったかも)」
まあ、そんな事考えても後戻りはできないので、素直に地面に着地し、グラスホッパーを使いながら時々スコーピオンに持ち替えて攻撃をしていった。
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あすか - めっちゃ面白いです。更新頑張ってください! (2022年11月30日 20時) (レス) id: 1e4bb1c648 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べーた | 作成日時:2021年12月12日 15時