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「そんなに驚いて、おかしい」
Aさんは笑うと、俺の背中側に腰掛け、禰豆子を撫でた。
俺は日記を見られなかった安心感と、後ろにAさんがいるという高揚感を落ち着けるために、大きく息を吐いた。
Aさんは何か言いたそうな雰囲気だった。
「Aさん、どうかされたんですか?」
「ん?んー……別に……?」
絶対何か言いたそうだ。
「……あのさ」
Aさんが口を開く。
「炭治郎くん、好きな人いる?」
「えっ!?」
突然の質問に心臓が飛び出そうになる。
俺の、好きな人?
「え、えと」
Aさんしか浮かばない。
本当に、Aさんしか浮かばないのだ。
「あ、あの、じゃあ、Aさんは?」
「私?」
Aさんは空を見つめ考え込んでいた。
「わかんないや」
俺を見るとまた禰豆子の髪を触る。
「お、俺は」
言いたい。
今、胸が裂けそうなぐらいに痛い。
でも、
今の関係が崩れたら?
「……」
俺は、それから口を閉じてしまった。
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花帆 - 年上夢主さんに甘えてしまう炭治郎本当に可愛い(大好物)ので読めて嬉しいです! わぁ、また書かれた際はぜ拝読できるのを楽しみにしておりますね(*´ω`*) (2019年9月2日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!お兄ちゃん炭治郎が年上相手にどうするのか書いてみたかったので、好きになっていただけてよかったです^ ^続編もできたら書いてみようと思います。応援ありがとうございます( *`ω´) (2019年9月2日 17時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
五十土(プロフ) - 鈴香さん» コメントありがとうございます!時間ができたら頑張ってみます!応援ありがとうございます(`・ω・´) (2019年9月2日 17時) (レス) id: a2d3564c6a (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 一気に読ませて頂きました!年上に恋する炭治郎めっちゃ良かったです(*´ω`*) 可愛い…鬼殺隊に入ってからの炭治郎めっちゃカッコ良くなりますし、両想いになるまでやなった後もすごく見てみたいです…!続編も読めると嬉しいです(o>ω<o)受験ファイトです! (2019年9月1日 12時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
鈴香(プロフ) - この作品すごく好きです!!続編や番外編!楽しみにしてますね!受験頑張ってください!(*´ω`*) (2019年8月6日 15時) (レス) id: 433bf9ff90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五十土 | 作成日時:2019年4月30日 1時