【鬼滅の刃】新しい隣人は、私の推しでした。

第33話 ｢何か｣ ページ38

「炭治郎さん、今度打ち上げいきませんか？」
「うちで一緒にゲームしましょうよ！」



沢山の女優さんやモデルさんにお誘いを受ける
そんな人たちからは決まって下心の匂いがするんだ
俺自身とどうこうしたいんじゃない、「炭治郎というアイドル」に近づきたいんだ

もちろん付き合いということでご一緒したことは何度かあるが、やっぱり居心地が悪いんだ



でも、Aちゃんは俺の事をアイドルだって気づかなかった
下心の匂いを一切させず、純粋なお友達として接してくれて本当に心地が良かった

今までの時間が楽しかったぶん、俺のことに気づかれたらそれも無くなってしまうのかと悲しい気持ちだったのに。



彼女からは今も一切下心の匂いがしない。





ただ純粋な「友達」という気持ち。
以前と変わらない、寧ろ強くなっている匂い



こんな人初めてだ。




そして、俺の中にも何かが芽生えている気がする。


何かは分からない。
家族に対する気持ちでもないし、善逸や伊之助たちに感じる気持ちでもない
じゃあなんなんだろう…？









この気持ちに名前をつけることが出来たのならいいな。

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