第8話 おばみつ大作戦 ページ11
〜Aside〜
ここは私の通う大学、藤の花大学
都心の駅近にあるものの、藤の花が咲き乱れる綺麗なキャンパスで、どこか異界めいたものを感じる
『おはよう!しのぶ!蜜璃!』
「おはようございます」
「おはようー!」
遠くに見えるピンクと緑の髪の毛が揺れた
ぶんぶんと手を振る子と隣で控えめに手を振っている子が遠目に見える
私が通う大学の友達、しのぶと蜜璃。
2人ともタイプは違えども、可愛いし優しい
私の大切なお友達だ。
「ちょっと来い」
私を手招きするこの男は伊黒小芭内。
年がら年中マスクを外さない男。
彼は蜜璃にゾッコンで、私はよく相談に乗っている
『どうしたの?』
「甘露寺と話したいんだ、どんな内容がいいのだろうか」
そんなの自分で考えろ!とも思うけど、何とか蜜璃の気を引こうと躍起になっている小芭内が可愛いので毎回アドバイスしてしまう
『食べ物の話がいいんじゃない?小芭内がよく料理するものとか』
そしたら蜜璃に手料理をご馳走してあげるっていう口実で家にあげられるんじゃ、と付け足すと、小芭内は顔を真っ青にして震えた
「お前、一人暮らしの男が誰でも料理をするなんて思ったら大間違いだ
大体の男はカップラーメンやコンビニ弁当で食事を済ませているんだ
むしろ逆に手料理を欲しているくらいで」
ネチネチ言う小芭内の話を聞いていたらキリがない
ふと、蜜璃が走ってここまで来ているのが見えたので大きな声で叫んだ
『蜜璃ー!小芭内が蜜璃の手料理食べたいってー!』
「なっ、」
「いいわよー!伊黒さん、今日一緒に帰りましょう!!私の家に来てもらっても構わないかしら?」
「も、もちろんだ甘露寺」
「はやく付き合えばいいのに」
しのぶが呆れたように笑いながらこちらにやってきた
『ほんと、そうだね』
私は、近づいてくる蜜璃にあわあわしている小芭内を眺めながら上の空で答えた
私が気になっていたのは小芭内の「大体の男はカップラーメンやコンビニ弁当で食事を済ませているんだ」という言葉だった
竈門さんもそうなのだろうか
…いいこと考えた。
ラッキー鬼滅アイテム
煉獄さんの羽織
289人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月15日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りんごの皮100%(プロフ) - 炭治郎、伊之助、善逸の歌に入ってるセリフのセンスに笑ってしまった笑(褒めてます) (2021年5月4日 1時) (レス) id: 7d4c68e31d (このIDを非表示/違反報告)
蒼爽(プロフ) - 星流さん» すだちそうめん美味しいですよね!キュンキュンしっぱなしでいくぞーーい! (2020年8月11日 20時) (レス) id: 16faa558cc (このIDを非表示/違反報告)
蒼爽(プロフ) - 炭子さん» 書いてる私もどしーん!ずどーん!!ってなってましたw (2020年8月11日 19時) (レス) id: 16faa558cc (このIDを非表示/違反報告)
蒼爽(プロフ) - 蜂蜜色さん» みます!!よみます!!!!!! (2020年8月11日 19時) (レス) id: 16faa558cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蒼爽 | 作成日時:2020年5月28日 19時