なにそれウケる

7 ページ7

降谷side



蘭さんのお友達の佐藤A。


なんとまぁ、派手な女の子で。


苦手だ。





(でもなぁ、美味そうに食うんだよなぁ)




「ちょっとあんた」



常連？ファン？の女子高生が佐藤さんと俺が話しているのが気に食わなかったのか、強い口調で話しかけてきた。



ここは穏便に…



『うち別に煮卵に媚び売ってるわけでもなんでもねーし。ここ喫茶店なわけっしょ？なのに男目当てできてギャーギャー喧嘩ふっかけてくるようなあんたらめちゃ害悪じゃね？』



誰が煮卵だ。


「まぁまぁ、佐藤さんもその辺に…」




そんな俺の気遣いも届くことなく、佐藤さんは長い髪を捕まれ引っ張られている。


さすがにやりすぎだな。


手を出すのは話が変わってくる。



「ちょっと」『その手、離してくんね？』




すると何が起こったのか、


掴まれていた髪は解放されふわふわと揺れていた。



掴んでいた女子高生はというと、尻もちをついた。




『だっせーパンツ』



佐藤さんがそう言うと、彼女たちは涙を目にためながら走って帰ってしまった。



「少しやりすぎたのでは？」


『それな。ちょっと思ったけど手、出てきたの向こうだし。パンツダサかったのはほんとだし。』



「いくらパンツがダサくてもダメです。男がここに居るのに…」


『はぁ、とりまこれね。』




そして2000円を置いた。



ん？




『あの女帰ったのうちのせいだし。お金くらい払うべ、』





(かっこいいかよ)

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す