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__「同じ気持ちじゃないならもう会わないし連絡もしない」






冗談だと思うことほど、紫耀にとっては本気で。
ふざけ半分で笑い飛ばしたら、目の前で電話帳から私の名前を削除されたこともあった。殺伐としたあの瞳は今でも忘れられない。






「私は紫耀に何もしてあげられない」
「してるよ」
「……何、を?」
「俺が生きてる理由そのもの」
「………….」






重すぎる言葉に対しての返答が見つからない。恥ずかしげもなく淡々と綴られた詩篇のような台詞に喉がつっかえる。生きる理由?それはきっと、……私も同じだった。






「Aが言ったんだよ」
「え?」
「 " 誰かの生きる理由になりたい " って」
「……そんな何年も前のこと、」
「だから俺はAを生きる理由にしたいって思った」






本気で思ってた。誰かに必要とされたくて、自分の重すぎる愛がきっといつか誰かの役に立つときが来るんじゃないかって、必死にもがいていたあの頃。なんでもないような一言をこうして何年経っても覚えているのが紫耀であったこと、それ以外の何者でもない。






だから、後悔する前に。






「どこにも行かないで」
「分かった」






彼にする初めてのお願いだった。






悴むその手を離すときは、私も貴方も、この世も終わるだろう。






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まきこ(プロフ) - 全部のお話すごく好きです!!甘えてくれる紫耀くん可愛すぎますね!またいろんなお話読めるの楽しみにしてます^ ^ (2021年2月14日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年2月7日 1時

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