短編集２

※甘えて__ﾘｸ ｱｵﾔﾏ ページ27

・陸 side







ちょっとだけ頑張りすぎちゃっただけ。







優しくて、純粋で。



周りの目や顔色を気にして、自分を犠牲にしちゃう子。









陸「○○〜、体調どう？」

『…ん、頭痛い、、』

陸「そっかそっか。じゃあお休みしよっか？学校には連絡しとくから」

『…っ、、』

陸「なぁにその顔。」









彼氏である俺が、○○の辛さを取り除いてあげなきゃいけなかったのに





無理してる○○を助けてあげられなかった。







だからせめて、しっかり休ませてあげたい。







身体も、心も。










『で、も、、』

陸「でもじゃない。俺の大好きな○○のこと悪く言う人は、それが○○でも許さないよ？」

『……っ、りくくん、』

陸「んー？なぁに？」

『ごめんなさい…っ、』

陸「ぅーん？こういう時なんて言うんだっけ？」

『…っ、ありがとう、、』

陸「よく出来ました」











先生やクラスの子に何かを頼まれると断れなかったり、



皆が嫌がることとか、委員会とか仕事とか全部引き受けちゃって、




周りの期待に応えようと頑張りすぎちゃうところがあるから。










陸「○○？」

『……？』

陸「ふふっ、愛してるよ？」

『……っん、、』

陸「行ってきます、なんかあったら」

『すぐ連絡』

陸「寂しくなったら？」

『でんわ、』

陸「大正解。」










だから今は、○○のことをこれでもかってくらい甘やかすのが俺の役割。

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