Colors 【短編集】

看病:luz ページ14

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　朝起きたら時計の針は思っていた以上に進んでいたのに身体がダルくて関節が痛い。

　「かんぺき、かぜ…。」

　体温計を棚から出すのも億劫で、枕元に置いてあるスマホで今日デート予定だった彼氏にごめん、と３文字だけ送ったのを最後に意識がとんだ。




　聞こえてくる物音に目を覚ます。

一人暮らしでペットもいないのに、と音の発信元を探すとマスクを着けた彼氏がいた。 …マスク着けててもイケメン。だなんて、軽く現実逃避を思わずしてしまった。

　「え…？るーくん？」

　「るすやけど。」

　なんで、そう聞いたつもりだったけど、声は掠れててちゃんと聞こえたかは分からない。 いつでも出入り出来るように、なんてお互いの家の鍵は交換してあるから入れるのは入れるだろうけど…。


　「Aが変なライン送ってくるから。」

　何かあったんやろなと思ってきた。そう言って頭を撫でてくれたるーくん。

　「ありがと。こほっ、」

　たった３文字だけの文に心配して来てくれたるーくん。ほんと、私には勿体ないくらい素晴らしい彼氏さん。天然でよく分からないこともよくあるけど。



　治るまで看病するから、と言ってくれたるーくん。１人暮らしにはめちゃくちゃありがたい。移さないようにだけ気を付けないと。

　「治ったら、デートし直しな？」

　今日はAの家でお家デートな、と微笑んだるーくんはイケメンで熱が上がった気がする。




　看病してくれる彼氏さん。

本音:志麻　１→←問題:うらたぬき

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