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キッチンへ向かう潤くんに「何か手伝う事、ある？」と訊くと、「たくさんある」と言われた。
チラッと雅紀くんを見ると、ニコッと微笑んで「潤ちゃんのお手伝いしてあげて」と言うから私もキッチンへと入った。
「いいの？俺と2人っきりなんて」
潤くんがこっちを見ずに薄く笑う。
「みんな居るから2人っきりじゃないよ」
「お？そう思う？」
「え？」
「ここ、アイツらからは死角になってるから」
ヒソヒソと内緒話をするように「なーんでもデキちゃうんだけどね」と耳元で囁かれて、思わず一歩離れてしまった。
「ハハッ！警戒すんなよ、冗談に決まってんだろ」
「...恐ろしい程に整った顔で、そんな冗談言わないで下さいませんか...」
「顔は仕方無くね？」
笑ったまんまの潤くんから「これ、あっため直して」と豚の角煮を渡される。
「わ！美味しそう！あれだ、ラフテー！」
「そうそう」
ウキウキと器をレンジに入れたら、今度は「ご飯をよそっておいて」と頼まれた。
私達のお茶碗はもう無いから、元々この家にあった来客用の物を使う。
炊飯器を開けると、良い香り。
「炊き込みご飯だ」
「ジューシーってやつ」
「ジューシー。名前から、もう美味しい」
「だな」
お茶碗にご飯をよそってると、潤くんがゴーヤチャンプルーを炒めながら「なぁ」と声を掛けてきた。
「ん？」
「雅紀とは上手くやってんの？」
「えっ...えーっと、まぁ...」
「あからさまに言い辛そうにすんなよ」
ククッと笑った潤くんが「2人で来れるんだから、上手く行ってるよな」と言いながら火を止めた。
「泣かされてない？」
優しい声だ。
潤くんの、優しい声。
「...うん。泣かされてないし、むしろ笑わせて貰ってるよ」
「そ。それは良かった、安心した」
「うん」
「あーあ。もし上手く行ってなかったら、攻め時か？と思ったんだけど」
彼が出来上がったゴーヤチャンプルーをお皿に盛り付けながら軽く言う。
ちゃんと冗談だと分かるトーンで。
「潤くんは、沖縄どう？」
「うわ、話題変えやがった」
ハッと笑った潤くんにつられて、私も笑ってしまう。
「楽しいよ。仕事は大変だけど、やりがいあるし」
「軌道に乗った？」
「ボチボチかなー？でも、リピーターがつき始めた。それと今は、SNSの力もやっぱかなりデカいわ」
「斗真や旬がお客様と一緒によく写真撮ってるからさ」という潤くんの言葉に、なるほど、それは女性客増えるわ...と思う。
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るこ(プロフ) - 完結ありがとうございました。多分今の私の気持ちreiさんの気持ちと似た気持ちだと思います。でもreiさんのお話大好きなので、またお会いできるのをのんびり待っていますね。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 完結、ありがとうございました。そしてreiさんのお気持ち、分かるような気になってます、すみません。また書きたいなと思える時がきたら、よろしくお願いいたします。reiさんが大好きなので、無理せず、楽しくお過ごし下さいね。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: 60fee0eb93 (このIDを非表示/違反報告)
あもゆ(プロフ) - 完結おつかれさまでした。そしてありがとうございました。お互い素直になれなくてこじらせまくってしまい、お互いの気持ちが通じ合うまで長い時間がかかってしまいましたが、とにかく良かった｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡自然と涙が出て流れてました。 (2020年5月17日 7時) (レス) id: 7ecebd6013 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まぁくんのちょっと能天気で優しいところが分かって良かった。主人公ちゃんからの目線だととんだ小悪魔だったからなぁ(笑) reiさん…創作意欲が涌いたら戻って来てね。待ってます。アデュー (2020年5月16日 11時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
おちょう@7(プロフ) - まー君サイドのお話も、完結ありがとうございます。切なさMAXで、最後まで読みました。二人の幸せを願います。こちらに載っている短編は、どれも好きなお話ばかりです。またお会い出来る日を楽しみにしています。 (2020年5月15日 19時) (レス) id: 9201910101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2019年8月5日 21時
