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雅紀くんがインターホンを押そうとして「ま、いっか。自分ちみたいなもんだしー」と言ってやめた。
そしてそのまま門扉を抜けて、玄関の引き戸をガラガラと開ける。
「ただいまー！」
彼の大声が何か本当に実家に帰って来た息子みたい、なんて笑ってしまう。
「はいはーい。おかえり、雅紀」
そんな息子を迎えるように出てきたのは、翔さん。
やっぱりお母さんみたい。
「Aさんも、おかえりなさい」
「ただいま、翔さん。って、『ただいま』で良いのかな」
「良いんですよ」
相変わらずの笑顔。癒される。
「もうみんな居るの？」
「うん、居るよ。2人が最後」
「潤ちゃんも居る？」
「アハッ。だから、居るってば」
部屋に戻っていく翔さんの後ろをついて、私達もリビングへ行く。
そこでは、潤くんが「者ども、土産だー！」と個包装のちんすこうをローテーブルにばら撒き、それを「ありがてぇありがてぇ」と言いながらニノくんと智くんが拾ってる。
何か、デジャヴ。見たことあるぞ、この光景。
「あっ！Aちゃん！」
「おぉ、A。久し振りー」
ちんすこうを拾ってた2人が私を見て「おかえりー」と言った。
「ちょっと！俺も居るでしょ！」
無視された雅紀くんが抗議してる。
そんなやり取りも懐かしい。
「うるせぇよ、雅紀」
「潤ちゃん！おかえりー！！久し振りー！！」
「だからうるせぇって！ってか、あちぃ！！」
嫌そうな顔してる潤くんに雅紀くんが抱きつく。
「うわっ！雅紀、汗！汗っ！マジでやだ！A、何とかしろ！」
雅紀くんの肩越しに潤くんが私に助けを求めて来た。
慌てて雅紀くんを引き離しに行く。
「雅紀くん、人が嫌がる事したらダメ！」
「え？潤ちゃん、嫌がってんの？嫌よ嫌よも好きの内って言うしなー」
「嫌がってるよ...ほら、潤くんの顔見て...」
私に言われた雅紀くんは潤くんの顔を見て「...切ない...」と項垂れた。
それを見てる3人が爆笑してる。
ほんの少しだけ、緊張してた。
潤くんにどんな顔すればいいんだろうって。
まず何を話せばいいんだろうって。
そんな事が全部、一瞬で吹き飛んだ。
「とりあえず、飯にしよ。やっと全員揃ったし」
潤くんの「沖縄料理、作ってみたから」という言葉に、みんなでバンザイする。
軽いヤツじゃない。万歳三唱。
私達はいつも、こんな感じだったな...と思い出す。
胸の辺りが擽ったい。
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るこ(プロフ) - 完結ありがとうございました。多分今の私の気持ちreiさんの気持ちと似た気持ちだと思います。でもreiさんのお話大好きなので、またお会いできるのをのんびり待っていますね。 (2020年5月23日 17時) (
レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 完結、ありがとうございました。そしてreiさんのお気持ち、分かるような気になってます、すみません。また書きたいなと思える時がきたら、よろしくお願いいたします。reiさんが大好きなので、無理せず、楽しくお過ごし下さいね。 (2020年5月19日 0時) (レス) id: 60fee0eb93 (このIDを非表示/違反報告)
あもゆ(プロフ) - 完結おつかれさまでした。そしてありがとうございました。お互い素直になれなくてこじらせまくってしまい、お互いの気持ちが通じ合うまで長い時間がかかってしまいましたが、とにかく良かった｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡自然と涙が出て流れてました。 (2020年5月17日 7時) (レス) id: 7ecebd6013 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - 完結お疲れ様でした。まぁくんのちょっと能天気で優しいところが分かって良かった。主人公ちゃんからの目線だととんだ小悪魔だったからなぁ(笑) reiさん…創作意欲が涌いたら戻って来てね。待ってます。アデュー (2020年5月16日 11時) (レス) id: aab6d8833f (このIDを非表示/違反報告)
おちょう@7(プロフ) - まー君サイドのお話も、完結ありがとうございます。切なさMAXで、最後まで読みました。二人の幸せを願います。こちらに載っている短編は、どれも好きなお話ばかりです。またお会い出来る日を楽しみにしています。 (2020年5月15日 19時) (レス) id: 9201910101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rei
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reika72
作成日時：2019年8月5日 21時
