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「ごめんなあ……望が泣きそうな声で電話してくるから、我慢できんかったわ」
へらへらと笑うあほ流星
…まあこんなことだろうとは思った
流星は望にいっつも甘いから
「……A」
私より少し離れた場所で立ち尽くす望は、小さな声で名前を呼ぶ
「かえろ?」
「やだ」
即答すると、しゅんと落ち込んで悲しい顔をする彼
…悲しいのはこっちなんだけど?
「……なんで」
「望」
今度は私が名前を呼ぶと、大きな瞳と目が合った
「お願い。……いまは、話したくない」
望のことは大好きだけど
昨日のあの待ちぼうけた時間を思い出すと
胸が、痛い
「……あかん!流星と、二人きりにさせたくない」
むっと口を尖らせて反抗する彼
…だめだ、頑固な部分が発動してる
「わかった、俺一回外出て友達とご飯食べてくるから
その間に仲直りしてや。な?」
「ちょっと流星!」
「このままじゃ解決せんやろ」
無駄なやさしさを見せる流星を睨むと、わざとらしく肩を竦ませる
そして、行かないで、という私の声も空しく
望と、ふたりっきりになった
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tomo(プロフ) - しばさん» わ、そんなこと言っていただけて光栄です(;;)更新がんばれます、ありがとうございます☆ (2018年6月18日 1時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
しば(プロフ) - とても面白いです!!キュンキュンしながら見させて頂きました(^^)しげのものんちゃんのもすごくいいです!これからも頑張ってください! (2018年6月17日 11時) (レス) id: cbf0396e49 (このIDを非表示/違反報告)
tomo(プロフ) - 彩果さん» コメントありがとうございます☆重岡くんはとっても書きがいがあります(笑)近いうちに続編考えときます(^^) (2018年6月17日 0時) (レス) id: 637dd197ef (このIDを非表示/違反報告)
彩果(プロフ) - 今回のお話もすごく面白かったです!tomoさんが書く重岡くんのお話大好きです!続編希望です、、 (2018年6月15日 23時) (レス) id: f75f618622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tomo | 作成日時:2018年6月14日 19時