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154.願っても ページ4

強く、想いが伝わるように、

 俺はAに口づけをした。




 涙が頬を伝って濡れたキスは、なぜか甘くて…


 抵抗する彼女を必死に抱きしめて

 離さないように何度も、何度も、口づけをした。


「んっ…」


「ん…はあ…」
 

 これから先も君とこうしていたい。

 この瞬間が永遠になれば良い。

 時間が止まってしまえば良い。



 そう願っても叶わぬ夢なのだろう。




 次第にAが抵抗をしなくなったので、

 そっと唇を離すと、

 彼女は涙を流しながら俺の名前を呼んだ。


「きょ…じゅろう…」


「A…」


 和らいだ表情はいつもと変わらないAだ。

 しかし、彼女は俺の手を握ると、

 耳を塞ぎたくなるような言葉を口にした。


「杏寿郎…お願い。

 私を…私を…斬って…」


 頭が真っ白になった。

 分かっている。鬼殺隊としてそうすることが正しい。

 私情を持ち込むことは禁忌…


「俺は…」


 彼女は鬼になってしまった。

 放っておけば人を喰べるかもしれない。


 でも、どうしてだろう…

 彼女の顔を見ると二人の思い出が

 いくつも脳裏に浮かんできて動けなくなってしまう。


「私…は…鬼殺隊…

 鬼である…自分が…ゆる…せない…

 大好きな…あなたの手で…最後は…あなたの手で…」


 固まった俺を見かねたAは、

 俺の鞘から日輪刀を抜き出して自身の頸に当てようとした。



「やめろ…!!!!」

155.ゆびきりげんまん→←153.鬼殺隊として



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» 最後までお付き合いいただき、感謝申し上げます。主人公に感情移入し、物語に入ってもらってこそ、この小説の醍醐味と思い作っていたので、大変光栄です!あたたかいコメントにいつも励まされておりました。ありがとうございました! (7月16日 7時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 読了が遅くなりました。お疲れ様でした。長らく愉しませて頂きました。現し世でなくても、ハッピーエンドとは!こういう纏め方もあるのかと感心です。彼女の気持ちに入り込んでいたため、逢いたいけど早いよと涙しました。 (7月15日 16時) (レス) @page50 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!起承転結の「転」は恐らく読者様の予想を超えるものになってしまったかもしれません。しかし、美桜さんのように嬉しいお言葉をいただけると、作者として本当に幸せです♡最後まで読んでくださり、ありがとうございました! (7月10日 15時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 完結おめでとうございます。途中思わぬ展開に驚きましたが、最後は悲しさもあるけれど、なんだか暖かな気持ちになりました。あとがきの狐姫様の言葉に色々と考えるきっかけになりました。次の作品も楽しみにしています。素敵な作品をありがとうございました♡ (7月8日 21時) (レス) @page50 id: 4bde5e03bb (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - エリスさん» エリスさん!感動したと言っていただき、大変光栄です♡完結まで書けたのも、エリスさんをはじめ、応援してくださる読者様のお陰です!感謝申し上げます!番外編、新作等でもまたお会いできると嬉しいです(*˙˘˙*) (7月8日 19時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2022年6月12日 13時

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