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117.噂話 ページ17

〈杏寿郎 side〉




 Aと谷山少女と別れてしばらく、

 俺は田所少年と共に市街地の東側で

 鬼の捜索と周辺住民への注意喚起をしていた。


「炎柱!この辺りにはいないようですね。

 気配もしない…俺は反対側へ回ってみます!」



 上手く市中に紛れ込んだようだな。

 気配を消して潜んでいるとも限らない。



「うむ。俺はもう少しこの辺りを捜索する!

 何かあったら鴉を飛ばしてくれ!」



「承知しました。」







 田所少年が街の向こう側へ行ったのを確認すると、

 路地裏や人気の少ない場所を隈なく捜索し始めた。



 人通りの少ないところには

 ひっそりと白色の桔梗が咲いている。

 月明かりの下で存在感を放つのに、

 この道で気づく人は多くはないのかもしれない。




 路地裏の暗く細い道から

 男たちの話し声が聞こえてきた。





「いや〜、どこにいるかね?」





 鬼の話だろうか?





「さあな。でも良いことを聞いちまったな。

 表では正義感振りかざして良い顔してるのに

 裏では男の相手をしてくれるんだろう?」



 
 どうやら鬼の話はではないようだ。

 

 酔っ払った男たちは酒に飲まれて

 節度のない様子だ。




「どんな女だっけ…


 

 あ!思い出した!



 淡紅色の羽織を着た女剣士だ!」






 その言葉を聞いた時、


 腹の奥底から煮えたぎるような感情が湧いてきた。




 一体、どういうことだ?

 話になっているのは間違いなくAのことだろう。

 誰がそんな嘘の話を…?





「こんばんは!


 お兄さん方、









 その話、詳しく聞かせてはもらえないだろうか?」

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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - misakimiさん» misakimiさん、コメントありがとうございます!夜空に咲く花のシーンは、私自身お気に入りのシーンなので、そう言っていただけて、とても嬉しいです!ありがとうございます。 (2022年6月12日 20時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - 夜空に咲く花を背にした二人の情景が浮かぶ綺麗な文章にも癒されました。 (2022年6月12日 18時) (レス) @page44 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
misakimi(プロフ) - ストレートに伝えて下さる煉獄さんに、またまた癒やされました。本日もご馳走さまでございます! (2022年6月12日 18時) (レス) @page43 id: cb1d4026ae (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - エリスさん» エリスさん、応援ありがとうございます!ずっと読んでくださっているだなんて感激です♡ 更新の励みになります!ぜひ、最後までお付き合いくださいませ。 (2022年5月5日 0時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 第三弾おめでとうございます^ ^こっそりとずっと読んでます(笑)これからも応援してます! (2022年5月4日 23時) (レス) @page12 id: 8779dd4f89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2022年4月27日 20時

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