人生を謳歌しようと思った矢先にこれだよ。

４６．歳を重ねるとプレゼントよりも美味しいご飯が食べたくなる ページ46

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千空と科学の話して、瑠璃波のお見舞いに行って、伯洋と楽器の練習をして…




そんな日々を繰り返していると、あっという間にクリスマスの時期になっていた。






「Aはクリスマス何をお願いするんだ？」


「ん〜、特に何も無いかな？」





ゲームは買ってもらってるし、本なんて頼まなくてもぼくが好きそうなやつ大量に持ってくるし…




かなり恵まれていると思う。





「は？クリスマスだそ。なんかないのか？」




伯洋にしつこく聞かれているけど、本当に欲しいものは今のところない。




「ああ、伯ちゃん。
Aは前からこういう子なのよ。」




母ちゃんがぼく達のやり取りを見て、伯洋にそう言った。



伯洋、母ちゃんから“伯ちゃん”って呼ばれてんだよね。

気持ちめっちゃ分かる。





「母さんの作った美味しいご飯と、ケーキ屋さんのケーキをみんなで食べれれば、ぼくは充分なんだけどなぁ…」




ケーキ屋さんのケーキってくっそ高いじゃん？

だからコンビニで安くてめっちゃ美味しいケーキ売られるようになるんだよ。



ケーキ屋さんのケーキ食べるってそれだけで特別な事なのよ。


ちょっと自分でも何言ってるかわかんなくなってきた。




なんだろうなぁ…


プレゼントって確かにワクワクするけどね。


大人になるとさ、一番もらって嬉しいの現金なんだよね。←





…絶対に言わないけどな！






「…もったいねぇな。今だけだぞ。サンタが来るの。」


「そうだよね。
兄さんはいい子じゃないからもうサンタさん来ないよね。」


「うるせぇ！」





結局プレゼントは、伯洋も欲しがってたゲーム機が届きました。嬉しいです！


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