１０．「死ぬぞ」 ページ10
．
「あなたは、学校にいた…」
体を向け、目を合わせる。
「呪術高専の伏黒だ。少し話しがしたい。今。」
．
看護婦さんから離れて二人で話をする。
「今じゃないとダメですか。喪中なんですよ。」
「悪いがあまり時間が無い。お前が持っている呪物はとても危険なものだ。今すぐ俺に渡せ。」
「じゅぶつ…？」
「これだ。持ってるだろ。」
「あー、それなら拾いましたよ。」
そう言って写真を見せてきたので近くで見てみる。
「あなたのだったんですね。」
「俺のでは無い。」
「え、違うんですか。なら、何で…
というか、呪物ってなんですか？」
正直ただの変な人だったらやだなぁ…と思いながらも彼の話に耳を傾ける。
「…日本国内の不可解な死者、行方不明者は年平均１００００人を超える。
その殆どの原因は“呪い”だ。」
「呪い…」
なんだろう…心臓がザワつく…
「特に学校や病院には膨大な怨念溜まりやすい。」
「辛酸、後悔、恥辱…人間の負の感情が呪いの源になる。」
「だから多くの学校などに“魔除け”としての呪物をひそかに置いていた。
お前が拾ったのもソレだ。」
「魔除けなのに危険なんですか？」
「魔除けと言えば聞こえはいいが、より邪悪な呪物を置くことで他の呪いを寄せ付けない。
毒を毒で制す悪習だ。」
「なるほど…」
もしそれが本当の話なのだとしたら…
「年月と共に封印が緩み、今や呪いを招き肥えさせる餌。」
かなり、ヤバイんじゃ…？
「お前が拾ったのは特級に分類される危険なものだ。人死が出ないうちに渡せ。」
「あ、でも…中身は別の人が持ってて…」
とりあえず箱だけでも大人しく渡す。
「何！ソイツの家は！」
「えっ！し、知らな…い…」
はっ、と今日先輩達が言っていたことを思い出す。
「なんだ？」
「そういえば…今夜学校で、アレのお札剥がすって言ってました…」
．
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甘蜜 蜜華(プロフ) - 駄犬さん» 好きです！頑張ってください！ (2021年1月14日 15時) (
レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 甘蜜 蜜華さん» ありがとうございます！空白の部分はこだわったのでそう言っていただけるとありがたいです！ (2021年1月14日 15時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜 蜜華(プロフ) - わぁ！……わぁ！(空白の部分の読み方に感動して、語彙力低下中。) (2021年1月13日 16時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 柊さん» うわ！本当だ！言われて気づいた…(--;) やったぁぁぁ！ありがとぉぉお！これからも頑張るね！！呪いの王も楽しみにしてる！！ (2020年12月14日 23時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - こんばんは！柊です！！いつも更新お疲れ様ですそして！！お気に入り登録者数300人突破おめでとぉぉぉ！！！これからも巡り巡って楽しみにしてます！！してます！！ (2020年12月14日 23時) (レス) id: 4b9950989a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駄犬 | 作成日時：2020年11月23日 20時
