６．本気じゃない ページ6
．
「それでは…投げ方適当でいいですか？」
肩をグルグルと回し、軽く準備運動をする。
「おう！やってみろ！ファウルは取らんから好きに投げていいぞ。」
「すまんな。全力出しちまって。
だがこれで俺がどれだけ本気か伝たわ…」
「よっ…と！」
１４メートルは越すつもりである程度の力を入れて投げる。
「ええっと…だいたい３０メートル。」
「よし！ぼくの勝ちですね！」
サッカーのゴール凹んじゃったけど、まあ、いいや。
勝負を挑んだのは向こうだしな。
「きゃー！A様勝った！」
キャーキャーと黄色い悲鳴を上げている女子達に“ありがとう”と手を振る。
なんか“我が生涯に一片の悔い無し”って聞こえた気がしたけど気の所為にしておこう。
「虎ってよりゴリラじゃない？」
「ピッチャー投げだったな…」
先輩達の方へ歩いていくと、なんかヒソヒソ話されていた。
なんだろう？
「A、あんた運動部の方が向いてるよ。別に無理してオカ研残らなくてもいいのよ？」
「え？ああ…でも、先輩達怖いの好きなくせにぼくが居ないと心霊スポット行けないでしょう？」
「好きだから怖いのよ…！」
佐々木先輩は少しふくれっ面で拗ねたように話した。
「ウチ全生徒入部制じゃないですか。
正直、こういうの無理ですし。」
そう言って未だ唖然としてる高木先生を指さす。
「色々あって、５時までには帰りたいんですよ。
先輩達がよければ、居させてくれませんか？」
「結構好きなんです。オカ研の空気。」
「そういうことなら、私らは別に…」
「なぁ。」
そう言うと先輩達は満更でもないように笑ってくれた。
「ん？」
そう話していると、先輩達の少し後ろでぼくを見ている男子がいた。
あんな人居たっけ…
あんまりジロジロ見るのも失礼なので、チラリと目線をずらして時計を確認する。
「ああっ！もう４時半過ぎてる！
先輩、先帰りますね！先生もさよなら！」
そう言ってぼくは少し走って学校を後にした。
．
その時すれ違った伏黒
呪物の気配！
「おいお前！って速すぎんだろ！」
振り返った時にはもうかなり遠くだった。
「Aって５０メートル３秒で走れるって噂だぜ。」
「さすがに無理だろ、車かよ。」
禅院先輩よりもヤバいじゃねーか…
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甘蜜 蜜華(プロフ) - 駄犬さん» 好きです！頑張ってください！ (2021年1月14日 15時) (
レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 甘蜜 蜜華さん» ありがとうございます！空白の部分はこだわったのでそう言っていただけるとありがたいです！ (2021年1月14日 15時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜 蜜華(プロフ) - わぁ！……わぁ！(空白の部分の読み方に感動して、語彙力低下中。) (2021年1月13日 16時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
駄犬(プロフ) - 柊さん» うわ！本当だ！言われて気づいた…(--;) やったぁぁぁ！ありがとぉぉお！これからも頑張るね！！呪いの王も楽しみにしてる！！ (2020年12月14日 23時) (レス) id: b9e2d575e7 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - こんばんは！柊です！！いつも更新お疲れ様ですそして！！お気に入り登録者数300人突破おめでとぉぉぉ！！！これからも巡り巡って楽しみにしてます！！してます！！ (2020年12月14日 23時) (レス) id: 4b9950989a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：駄犬 | 作成日時：2020年11月23日 20時
