18,赤面 ページ20
手を洗っている竈門先輩が、
「今お風呂沸かすから、ソファとかに座ってて。」
と微笑しながら言った。
『分かりました。』そう言ってソファに向かい、座ると
『すっげぇ...。ふかふか...。』小声で思わず声に出してしまった。
でも、本当に驚く程ふかふかなんだ。家に持って帰りたい。
そんな事を思っていると、お風呂を沸かしていた竈門先輩がお風呂場から戻ってきた。
私と目が合って微笑んだかと思うと私が座っていたソファを指して、
「そのソファ、凄いふかふかでしょ？」と言った。
『あっ、はい！持って帰りたいと思いました。』
「えっ、そ、それはいくらなんでも駄目だよ...。」竈門先輩は苦笑していた。
『冗談ですよ。でも思ったのは本当です。』
竈門先輩は私の隣に座り、「このソファ、Aちゃんが座ってると、もっとふかふかになった気がする。」そう言ってまた微笑した。
そんなん現実的に考えて有り得ないだろと思いつつ口だけ笑い返した。
あ、そうだ。
『あの...今日、私が遊園地行きたいって言ったから行くことになりましけど、その、竈門先輩はどこか行きたい所無いのかなと。いや、あの私が無理やり連れてきたみたいになったので申し訳ないなぁと思いまして。』
私が話し終えると竈門先輩の表情は驚きから笑みに変わり、
「そんな事無いよ。俺が行きたい場所は、Aちゃんが行きたいって言った所ならどこでも良いから。」
と言って、私の頭を撫で始めた。
『そうですか...なら良かったです。』
家に入ってからやけに微笑んできたので、私もしなきゃと思い微笑むと、私の頭を撫でていた手がピタッと止まり、竈門先輩は赤面をしながらもう片方の手で顔を隠した。
顔が赤いのでもしかして私の風邪が伝染したのかと心配になったので、
『大丈夫ですか？私の風邪移りました？』と声かけつつ、
これ以上接触すると竈門先輩の風邪が悪化すると思い、私の頭に乗っていた竈門先輩の手を頭を後ろに移動させて退けた。
そうした瞬間、赤面の竈門先輩が顔を覆っていた手を素早くボトッとソファの上に落とし、
「え？風邪じゃないよ？Aちゃんが可愛過ぎて赤面になっただけだよ？」
と驚いた表情をしていた。
驚面ウイルスが私にも伝染した。
『え...？そうなんですか？風邪が悪化しないように手をどかしたんですが...。すみません。』
そう言うとホッと安心したように
「嫌なのかと思った。でも俺は鼻が効くから嫌じゃないってすぐ分かったけどな。」
あーそっか。
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秋ノ恵(プロフ) - お茶さん» ありがとうございます！！！！ (2021年2月3日 21時) (
レス) id: ca87426623 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - わかりました!待ってまーす! (2021年2月3日 21時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
秋ノ恵(プロフ) - お茶さん» わあああああ！！！！！ありがとうございます！！！！初コメゲットですね！！おめでとうございます！！！！申し訳ありませんが今月の19日まで更新を一旦停止しますが、20日にまた再開するのでまた読んでくださると幸いです！ (2021年2月2日 16時) (レス) id: ca87426623 (このIDを非表示/違反報告)
お茶 - 面白かったです! (2021年2月2日 16時) (レス) id: fd8b6df0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋ノ恵 | 作成日時：2021年1月18日 17時
