＃128『再会』 ページ42
リーダーの肩に手が置かれた。
置いたのはなんとも美しい笑みを浮かべた与謝野だった。
「アンタ、爪を剥ぐんだってねェ」
リーダーの動きが止まった。
与謝野はチェンソーを構え思いっきり振り下ろした。
「ぎゃああああああああああああ」
悲鳴が響き渡った。
その後、犯罪組織は軍警に連れていかれた。
「はぁー落ち着く」
うずまきの席の一角に探偵社員は座っていた。
うずまきは探偵社員も協力し、壊された内装はすっかり綺麗になった。
店長はいつも通りコーヒーを作っている。
「結局、組合の遺産って何だったンでしょうね?」
谷崎が徐に口を開いた。
「そんなモノは無いよ」
「無い?」
「既に別の奴が回収している」
太宰は朔を見た。
今の会話を聞いているのか聞いていないのか、ただ外の風景を見ながらコーヒーを飲んでいる。
「大方、そいつからの偽情報に踊らされたのだろう」
「ねえ、朔君？」
太宰と朔の脳裏には同一の人物が浮かび上がっているが、朔は太宰の視線を無視する。
その人物はフョードル・ドストエフスキーだ。
白鯨落としの犯人である。まあ、その事を知っているのは朔だけだが。
「そういえば、組合の残党って結局」
敦が呟いたのと同時に誰かが入ってきた。
「みんなに紹介しないとね」
おばちゃんの言葉で全員ドアの方を見た。
「新人の――――」
そこに立っていたのはくすんだ赤髪の少女――――ルーシー・モンゴメリだった。
その手には敦が言っていた金属の箱がしっかりと握られていた。
敦を見るとルーシーは顔を真っ赤に染め金属の箱を敦になげつけた。
「何で逃げるんだよ!」
「何となくよ!」
両手に花はこの事だろう。
朔は笑った。
……幸せそうで良かった。
「何で君がうずまきにーーーー」
金属の箱が見事に額に激突した敦はそこを抑えながら聞いた。
敦とルーシーはカウンター席に腰を下ろした。
何故かに二席あけて座っているが。
「サーシャが紹介してくれたのよ」
朔は思わずコーヒーを吹き出しそうになったがそれを堪える。
……モンゴメリさんに言ってなかったか。
「サーシャ？」
当たり前だが探偵社一同は首を傾げる。聞き覚えが全く無い名前だ。
「そこの赤髪の子の愛称よ」
探偵社の唯一の赤髪ーーーー朔に視線が集まった。
朔はモンゴメリに微笑む。
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飛沫(プロフ) - hurukawaさん» いえいえ、すみません。是非最後まで見てください。 (2021年1月15日 18時) (
レス) id: 06a707eb14 (このIDを非表示/違反報告)
hurukawa - 見れました！ありがとうございます！ (2021年1月15日 18時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
飛沫(プロフ) - hurukawaさん» ご指摘ありがとうございます。こちらの不手際で非公開になっておりましたので、それを解除しました。見れるようになれたと思います。すみませんでした。 (2021年1月15日 18時) (レス) id: 06a707eb14 (このIDを非表示/違反報告)
hurukawa - #96がないです (2021年1月15日 17時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：飛沫 | 作成日時：2020年3月16日 15時
