風が四十三吹き ページ45
「主がそうしたいなら反対はしないよ
でも、何もしてないのは何かやだなー」
ぶう、と膨れた加州が`暇ぁ`とぼやく
大和守は鍛錬所なのだそうだ
「じゃあ、出陣でもいたしましょうか」
「は？小狐丸何言ってるの.......皆トラウマがあるんだから無理だよ」
`鍛錬の成果が知りたいのです`と私に懇願する
私にお願いしてのだめだよ
まあ、成果が気になる気持ちもわかるけどさ
「僕もしたいです！ずっと出陣してないままだと、体がなまってしまいますし.......」
「たしかに、僕たちにもトラウマはある
けど、このままでは何も変わらないもの事実だよ？」
「光忠.......」
`僕も出陣したいなあ`とわざとらしく呟く
そっか.......そういうものなのかな
じっと、彼らが見つめてくる
はぁ
「分かった、分かったから
えっと、確か部隊って四つまで組めるんだよね」
「はい、左様です
因みにア○パットで部隊状況・出陣状況も確認できます」
嬉しそうに`やった！`という彼らを尻目に、ア○パットを起動
部隊編成.......あ、これか
「へえ、第四部隊まで.......って、え？誰か出陣してる？！」
「は？！主、誰出陣させたの？！」
「させた覚えないよ!!!!加州!!!!」
第四部隊の表記が出陣、となっていた
どうやら、一人で出陣してるらしい
隊長＿＿＿鶴丸国永
「はっ？！」
「誰々.......って鶴さんっ？！」
「は、国永？！」
なんだあいつ
`驚きを仕掛けていたら、驚かされてしまった`だっけ？
.......出陣先で、作った傷じゃん
どうして、嘘をついてまで出陣してるの
「鶴さ.......鶴さんはどこに出陣してるの？」
「ごめん、それは分からない」
「ケガしてたらどうしよう
どうして、僕は気づけなかったの.......？」
「落ち着け、光忠.......悪い、俺たちは部屋に戻る」
頭を抱えた燭台切を引っ張るようにして、伽羅ちゃんは部屋を出ていった
.......大丈夫かな
「と、とりあえず、俺たちはメンバーを集めて出陣してくるね！」
「もし、鶴丸を見つけたらよろしくね」
皆退出していく中、振り返った小狐丸が小さくうなずいた
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月夜桜(プロフ) - 失礼致します、「風が二十九吹き」が非公開となっているようです。 (2018年6月30日 9時) (
レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
AKASAN(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみにしてます、頑張ってください！！ (2018年6月29日 13時) (レス) id: 1168bef346 (このIDを非表示/違反報告)
きの(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！あと、方便ではなく、方言ではないでしょうか？間違っていたらすみません。 (2018年6月25日 0時) (レス) id: e253f59a3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露草浅葱 | 作成日時：2018年5月22日 15時
