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フタリ×デ×ネムル ページ15

パ「団長、申し訳ないんだけど少し疲れたみたい。仮眠をとってもいいかしら。」

ク「いいよ。ベッドが一つしかないのが難点だけどゆっくり休んで。」

パ「一緒に寝てもいいかしら。」

パクノダは無邪気に笑ってAを覗き込んだ。

非常に断りずらい。

この時間はいつもなら客の相手をしている。

寝るのはまだかなり早い。

『もちろん。邪魔じゃないかしら。』

パ「そんなわけないじゃない。」

パクノダは嬉しそうにベッドに腰かけた。

そんな彼女につられるように、Aも笑を零し寝支度を始める。

ノ「髪は解くか?手伝ってやる。」

『じゃあ、お願いするわ。』

ノ「動いてくれても構わねぇからな。」

ノブナガはAの後ろに回り、高く、美しく結われた髪を解いていった。

艶やかな髪が1束、また1束と脱ぎ落とされた着物の上に落ちていく。

何度か櫛をとおした頃には、赤い襦袢姿になる。

『ありがとう。』

ノ「いいってことよ、結い治しも言ってくれれば手伝うぜ。」

『また、お願いするわ。』

Aはずっと待っていたパクノダににじりよった。

大きなベットは2人が寝転んでも随分とスペースに余裕があった。

パクノダはすぐに穏やかな寝息をたて始めるが、Aは目を閉じるだけだった。

ク「警戒してるの?」

『そういう訳じゃないの……ただ隣に人がいると眠れなくて。職業病よ。』

ク「これ、飲んでみて。よく眠れるはずだから。」

『お茶?』

ク「そう、眠りが浅くて困ってる時に使ってるんだ。」

『そうなの…ありがとう。』

Aはクロロからティーカップを受け取って乳白色の中身を飲んだ。

甘いミルクと優しい花の匂い、温かさが眠りを誘う。

すぐにAは船を漕ぎ始める。

出されたものを残さないようにと、必死に眠気と戦う姿に笑を零してから、クロロはカップをうばった。

ク「おやすみ。」

『おやすみ…なさい。』

Aはパクノダの隣に滑り込むように倒れると、穏やかな寝息をたてた。

そんな3人をそばで見ていたシャルナークは、薄手の毛布を眠った2人にかけてやった。

スガオ×ハ×オサナイ→←ノウリョク×ハ×キョウリョク



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カナ(プロフ) - ほんとにこの作品大好きです何度も読み返してます。また更新されるのをずっと待ってます! (2020年8月28日 12時) (レス) id: 653b7cacce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうたそ | 作成日時:2019年11月25日 20時

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