帰る場所護る場所 (ページ13)

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アイサツ×ト×アイサツページ13

飛行船に乗り込むと、クロロはAをソファーベットの上に座らせた。

ク｢足の手当はホームに戻ってからになるがいいかな？｣

『本当に治していただけるのでありんすか。』

ク｢俺はあいつなら治せると信じてる。大丈夫信じていい。｣

『分かりんした。あの、しっかりとご挨拶させて頂きたいのでありんすが。』

Aの申し出にクロロは快く了承し、飛行船に乗っていたメンバーを集めた。

その中には始めてみる顔もいたが、先程クロロの言っていた待機していたものだろう。

Aは慣れないベッドの上で姿勢を正すと、三指をついて視線を落とした。

『ヨシワラ大見世抱えの花魁Aでありんす。お役に立てるかは分かりんせんけれども、どうぞよろしくおたの申します。』

ノ｢その廓言葉は、何とかならねえのか。もう女郎じゃねえんだ。｣

シャ｢確かに、堅苦しい敬語も慣れないしね。｣

2人の申し出はAにとって嬉しいものであった。

しかし十年以上にわたり強制され、洗脳じみた教育を受けてきたおかげで戸惑っていた。

パ｢迷う事ないわ、貴方はもう自由なの。あの島でのことは忘れていいのよ。｣

『分かりんし…分かりました。改めてAと申します。今はまだ足でまといでしょうけど、よろしくお願いします。』

ク｢ああ、歓迎しよう。そして、俺の誘いを受けてくれたこと感謝する。俺は幻影旅団団長のクロロ=ルシルフル。｣

パ｢私はパクノダ。よろしく。｣

ノ｢俺はノブナガだ。｣

シャ｢シャルナークだよ。よろしく。｣

フ｢フランクリンだ。よろしくな。｣

フィ｢フィンクス。｣

コ｢コルトピだよ。｣

ク｢残りのメンバーはホームにいる。また紹介しよう。｣

Aは戸惑いながらも笑みを浮かべた。

しかしすぐに表情を曇らせた。

『私…本当に足でまといにならない？外の事は知らないし、能力だって大した事ないのよ。邪魔にならないかしら。』

Aの呟きは誰の耳にも届かなかった。