【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

無自覚な片想い 4 ｰ次屋三之助ｰ リクエスト作品 ページ39

富「いやぁ･･･だってよ」

神「A･･･結構渋ってたな」

「う、うるさい！」

神「まあ無事に恋仲になれて何よりだな！おめでとう！！」

「恥ずかしいから辞めて」

富「まっ･･･ここで話したのが運の尽きだったな･･･」

次「なんで？」

神「乱太郎、きり丸、しんベヱが走って行ったぞ」

「「えっ！？」」

あの三人･･･まさかこの話聞いてたのか？
作兵衛達だけに言うつもりだったんだけど･･･あの三人･･･噂とかは絶対言いふらすもんな･･･。

次「ど、どうしよう」

「どうしようもこうしようも無いよ･･･諦めて」

次「えぇ！？」

「恥ずかしすぎて目が潰れる」

富「潰れねぇよ」

神「･･･腹減ったな、食堂に行こう！！」

富「食堂はこっちだ」

「じゃあ四人で行こうか･･･」

次「そうだな･･･今日の夕飯なんだろ」

四人でいても変わらない雰囲気
今までと同じ、同じなようでお互い少し違う感じ。

視点が変わったというか、いつもとは違う新鮮な感じというか。

食堂に着くと、何故かガヤガヤとしている。
もうみんな夕食食べてるのかな。

ﾊﾟｧﾝ

「「「「「「おめでとう、A！三之助！」」」」」」

「へっ･･･」

次「な、先輩方まで！？」

七「お前が体育委員会抜け出して何やってんだと思ったが、上手くいってるところを見てな！すぐ学園に戻ってお祝いしてもらおうと思ってな！」

滝「その諦めない気持ち･･･実に素晴らしい！美しかったぞ！私の次に」

皆「良かったですね、次屋先輩！」

時「僕達から花束です！」

「さーんーのーすーけー･･･」

次「いやぁ･･･ごめん、まさかこんなことになるとは」

「ってことは左門達知ってたの？」

神「いや俺は知らない」

富「俺は知ってた」

「言ってよ！！」

富「だって面白ぇから」

「作兵衛･･･だから恋仲出来ないんだよ」

富「うるせぇよ！！」

まさかこんな盛大に祝われるなんて･･･。
Aは恥ずかしい顔をしつつも、楽しんでる･･･まあそれならいっか。

Aが笑ってれば問題ない。

七「ほーら！お祝いのボーロだ！受け取れ、三之助！」

「あ、三之助！」

次「え？あっ」

ﾍﾞﾁｬｧ･･･

顔にボーロがくっつく･･･みんなは声を上げて笑っている。
なんか、いつもより良い気分だ･･･ようやく付き合えたことと、こうしてみんなが喜んでくれることが。

俺は幸せもんみたいだ。

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