【忍たま】色恋にうつつを抜かせ【短編集】 続

無自覚な片想い 3 ｰ次屋三之助ｰ リクエスト作品 ページ38

不安定なところをのぼり、何度も落ちたけど･･･ようやく花をとることが出来る。
花をとって走ってAの元へ行く。

またAは裏山にいた。

次「Aー！」

「うっ！？」

次「見て！この花綺麗だろ？」

「えっ･･･あ、本当だ･･･ってなんでそんなボロボロなの！？」

次「ん？あー花が高いところにあったから･･･とるのに何回か失敗してさ、でもAに見せたかったから」

「･･･ちょっと座って」

お互いに座ると、Aは手ぬぐいで俺の顔を拭き始める。
少し緩んだ顔で･･･どうしたんだろ･･･。

「三之助って、すごいね･･･好きな人のためなら真っ直ぐなんだ」

次「いやー･･･なんというか、ね？」

「しかもわざわざ見せるために危ないところ登るなんて･･･馬鹿だよ」

次「うっ･･･」

「でも･･･ありがとう、嬉しい」

Aがやっと笑ってくれる
それにつられて俺も口角が上がっていく、そっか･･･良かった。

よし、じゃあまたAが喜ぶもの取ってこよう。

「あ、待って！」

次「ん？」

「うっ･･･あの、その･･･」

次「何？」

「わ、私も･･･好きだよ」

次「何が？」

「･･･三之助の事」

顔を隠しながら言ってくれるA。
え･･･ってことは･･･俺の告白っはいってこと！？

黙ってる俺をAは心配そうに見てくる。
やった･･･やったっ！

次「やったァァァァァ！！」

「うわぁ！？」

次「えへへっ俺も好き！ずーっと好きだ！！」

「いや、その、恥ずかしいから面と向かっては･･･」

次「なんだよ、どうせ今二人しかいないしいいだろ？」

「うっ･･･」

次「じゃあこれからはもっと一緒にいられるんだな･･･嬉しい」

強く抱きしめて幸せを噛み締める。
良かった･･･良かった良かったっ

ずっとアタックしてきたけど、内心は不安でいっぱいだった。
これで俺嫌われたら嫌だなとか、しつこいとか思われてないかな･･･とか。

でも、そんな不安を打ち消すくらいに嬉しい返答。

次「じゃあ、作兵衛たちに言いに行こう！」

「え、言うの！？」

次「当たり前だろ！よし、あっちだな！」

「違うあっちだよ！」

手を繋いで作兵衛たちの所へ行く。

作兵衛、左門はボール遊びをしてたらしく、手を止めてこちらを見る
どんな反応するかな･･･。

次「Aと恋仲になりましたー！」

神「えっ」

富「は？」

次「あれ、思ってたより･･･ドライ」

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