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「しても私、得ないんで」
三「まあなー・・・」
「まあでもどういうもんなのかなってのは気になるくらいかな」
三「へぇー・・・ちなみにファーストキスは?」
「まだ」
三「俺もまだ」
シンと一度静まる
三ツ谷は頬杖を着いて自分の唇に手を当てている
なぞるようにして、触れている。
「三ツ谷の唇もやわらかそうだけどね」
三「お前に比べたら全然」
「ちょっと触らせてみろよ」
三「おう」
隣に座ると三ツ谷は黙ってこっちを見てくる
ウケる、真顔なのまじうける。
おずおずと三ツ谷の唇に触れる
あー・・・しかもこいつ肌綺麗すぎな、やばくね。
優しく撫でて触るとむず痒そうな顔で片目をつぶる
三「なんか恥ずいな」
「お前が先にやったんだからな?」
三「悪いと思ってるよ」
「お前も負けじと柔らかいけどな」
三「自分じゃわかんねぇよ」
「まあ確かに」
手を離して自分の唇に触れる
うーん、やっぱ柔らかさはあんまり変わらないような気が・・・。
三「おまっ」
「あ?何」
三「いや・・・」
「同じくらいだな、柔らかさ」
三「・・・間接」
「あ?関節?」
三「ちげぇよ」
「つかどうでもいいんだけど、帰らなくていいの?」
三「まあ大丈夫だろ」
さらっと私の髪に触れてくる三ツ谷
意外とコイツ大胆なことするな
なんの抵抗もすることなく、欠伸をして目をこする
三「俺がお前のこと」
「ん?」
三「好きって言ったらAはなんて返してくれる?」
「・・・うーん」
顎に手を当てて考える
そもそも付き合うということが分からない
まあ好きだから付き合うってなるからないかもしれない。
「わかんない」
三「わかんねぇのかよ・・・」
「前にも言ったじゃん、私は王子様でいなきゃいけない・・・その呪いからまだ抜け出せてない。
だから私の中では・・・男同士で付き合うような感じかな」
三「でも女から告白されたら、女同士で付き合う感じなんだろ?」
「うん・・・なんか理由をつけて付き合うのを断ってる感じにしか思えなくなってきたな」
そう、母親の言葉を盾にして誰とも付き合わないで守りに入っている
まあかと言って、その呪いが解けたとしても絶対誰とも付き合いませんがねぇ
顎を持たれて三ツ谷の方を向けられる
「なにゅ」
三「好き」
「うっ」
三「俺はお前が好きだ、女として」
「ちょっ・・・やめろっ離せっ」
三「お前は!」
「っ」
三「どうなんだよ、言い訳をナシにて・・・俺の事をどう思ってんだよ」
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林檎よりの檸檬 - 夢主ちゃん面白くてこの小説読み始めました!これからも更新楽しみにしてます!! (2021年11月7日 23時) (レス) @page16 id: 2a754f4eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルンバ故障中 | 作成日時:2021年10月15日 19時