立ち合い ページ36
鬼舞辻無惨とはどこであった
酷く真っ直ぐな質問だった
それは鬼狩りにとっては私と炭治郎は接触してるから貴重な存在だろう
しかし、言葉を吐くのに少し戸惑った
怖いなんて感情ではなかったが嫌な気がしてならない
でもきっと･･･嘘は通じないだろう、そう思って顔を見ずに話をする
「夜の浅草で･･･炭治郎が急に走り出してついて行ったら出会いました。
炭治郎は鼻が利きます、遠くにいてもきっと血の匂いのようなものがしたんじゃないでしょうか」
実「なるほどな･･･なんでその時に首を斬らなかった、戦わなかった」
「鬼殺隊と勘づいてか、一般人を鬼にしてその場から去りました。」
実「なんで追わなかったァ」
怒ったような雰囲気だった
貴重な機会を何故逃したと言わんばかりに圧迫を掛けてくる
それに動じることもなく、私は静かに語る
「私達の力では敵わない、炭治郎は鬼にされた人を取り押さえて人を食べないようにと行動しました。」
実「そうかよ･･･チッ、自分の力量分かってるくらいならいいが」
「鬼舞辻無惨についてはそれしか知らないです」
実「情報にしてはまあまあだな」
昼下がりに縁側で話す内容とは思えない
思い出せば赤い目が私を睨みつける
目を閉じれば青白い手に握り潰されると思うくらいだった
「倒す時は今じゃない、万全を期して殺るしかないです」
実「分かってんじゃねぇかよ」
不死川さんは立ち上がり刀を抜く
刃を地面につくギリギリまで構える
実「来いよォ･･･柱合会議での恨み晴らしてやる」
「･･･お手柔らかにお願い致します」
お互いに斬り掛かる
太陽が燃える
まだ明るい昼下がり。
金属音だけが鳴り響いた
動く度にお互いの汗が飛び散るのが瞬時だが見える
そして汗で滑り刀が抜けそうになると反対の手で反射的にまた握り直し、逆手で斬り掛かる
私は大太刀を奮い
不死川さんは太刀を素早く揮う
何度だって技を食らわす
何度も何度も･･･
砂埃は立ち込め、砂利がいくつか宙に浮くこともあった
実「オラァ！！」
ガキンッ
私の大太刀は宙に舞う
地面に刺さると不死川さんの太刀は刃を私の首に立てた
実「勝負有りだな」
「はぁ･･･負けました」
両手を上げて降参の意を見せる
空を見上げればもう夕陽になっていた
そんなに長く立ち合っていたのか･･･気づかなかった
お互いに刀を鞘にしまう
私は深くお辞儀をして、空になった箱を風呂敷に包み門に向かう
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猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
