帰ってきた ページ16
「あ、ありがとうございます･･･」
千「とんでもないですっお疲れのご様子だったので･･･」
杏「うーん･･･何故2人はお互いに敬語なんだ？」
「「えっ」」
杏「歳も近いんだ！仲良くしたらどうだ？」
互いに顔を見合わせる
私は別に話してもいいんだけど･･･さすがに柱の御家族とそんな仲良くなんて簡単には出来ないだろ
多分、千寿郎くんは私のことを年上だと思ってるのかなんなのか･･･
互いに考えを読みあっていた
杏「無理にとは言わない！だが暫くはここにいるんだ、仲良くできるといいな！」
「まあ･･･できる限り･･･」
千「精進します･･･」
なんとも言えない気まずい雰囲気･･･
私は耐えられず外を見た
太陽は傾き始めていた
しかし風が止むことは無く静かに吹いていた。
カサカサと草木が擦れる音が心地よく思う
「庭」
千「？」
「庭の方、見てみてもいいですか？」
杏「あぁ！好きにしてくれ！少しの間だが自由にしてくれて構わないっ何しろ家族みたいなものだからなっ！」
「！」
家族みたいなものだから･･･か
その言葉に少し躊躇いを覚えた･･･。
私なんかにそんなこと言ってくれるのはありがたいのだがっ
受け入れられない私がいた
足早に縁側に出て庭を眺める
傾いた太陽が庭を照らしている
木が草が植物が生き生きしているようにみえた
不意に･･･山にいた時を思い出した
伸び伸びと育つ植物がよく似ていたから。
まるで･･･─────────。
「帰ってきた･･･という感じだな」
千「？？」
杏「君は鬼殺隊に入る前はどこで育ったのだ？」
「私は･･･山で育ちました、育ててくれた人はいたのですが親ではない、と確信はしてました。
愛は込めていてくれたのかもしれませんが･･･私はそれを感じられなかった、嫌悪感もわかなかったから･･･だから出て行けと言われて何も言わないで出て山に籠ってました」
杏「なるほど」
こういう話をすると、『辛かったのね』とか『大変だったわね、よく頑張ったね』とか
そういう話をされる･･･育手に町に買い出しをさせられた時もそういう話をすると当然のようにその言葉が返ってくる
杏「なんで出て行けと言われたんだ？」
「･･･刀を抜いたら天災が起きたんです、震えば地面は揺れるし･･･私からしてもなんなんだと思いました、それ見て育ててくれた人は近寄るな、触るなってそこから出て行けと･･･家族じゃないって言わたので」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
猫田尋 - しのぶちゃんより小さいのに健気に頑張る夢主ちゃんに感情移入しちゃいます、頑張って更新してください！ (2020年2月19日 16時) (
レス) id: 0dcbb5e6a0 (このIDを非表示/違反報告)
* - スッゴク面白かったです!世界観とか夢主の性格とかもう何か全部好きです!更新無理せず頑張ってください! (2019年11月21日 0時) (レス) id: 214b799aaf (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - あ、応援してます！！ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
九狐 - 無惨さん、かっこいい…てか、好きなのか？好きなのか？？恋愛要素あるよね？あるよね？ (2019年11月20日 15時) (レス) id: 5c71f16ab8 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ(プロフ) - 黒豆粉さん» ありがとうございます！これからも頑張らせて頂きます！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: eb114911f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルンバ故障中 | 作成日時：2019年10月4日 22時
