ずっと前から好きでした。 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:41,405 hit

. ページ4

【慎side 】

♪～ﾄｯ…

慎「…んん～、、」

ﾄｯﾄｯﾄｯ…

慎「おはよう」

いつも通りの時間に起きて

慎「ごちそうさま」

母「は～い」

いつも通り朝ご飯を食べて

慎「いってきます」

いつも通り家を出て

すぐ隣の幼馴染みの家の前で待つ

そのはずなのに

慎「はぁ～…」

いくら待ってもあいつは出てこない

いつものことか

そんなことを考えてると

ｶﾞﾁｬ

と、音がした

隣に来るなり、じ～っと俺の顔を見ている

俺が「遅い、ばか」と言うと

「…ごめんなさい」とやっと口を開いたA

それよりも入学式に遅れて目をつけられる

畠山の隣にいるやつとして、もう目はつけられてるけど

そんなことが頭によぎり
「おい、何ぼ～っとしてんだよ。早く」と声をかけて

Aの手を引っ張って走った

Aが「え、…ってちょっと～！？」と
言ってるのも気にせずに

.

.

慎「はぁ、…やっと着いた」

ばかだけど足は速いAのおかげで

何とか間に合った

A「…そっか！クラス替えか！！」

慎「！…んだよ、急に叫んで」

クラス替えを忘れているばかが1人

貼りだされているクラス表の前に行くと

先に確認したであろうAが
「2ー1…長谷川…畠山！？」と、驚いた様子で
何回も目をこすったりほっぺをつねったりしている

さすがに今年はないだろうと思った俺がばかだった

俺の名前の次にAの名前が書いてある

「はぁ！？またお前と同じクラス！？」と言うと

「はぁ！？何なのその言い方！！」と
怒ってるようには見えないけど怒ってるみたい

教室に着き、座席表を見ると席まで隣で

「席も隣かよ」と小声で言ったものの

そんな小声も聞こえていて
「はぁ！？こっちだって隣になりたくてなってる訳
じゃないんだからね！？」と反論してきた

俺が「お前の名字が畠山だからいけないんだよ」と言い返すと

負けじと「いや、慎の名字が長谷川だからいけないの！！」と言い返してきた

畠山 A

世間一般的に"幼馴染み"というやつ

いや、それよりもこいつは絶対すごい

幼稚園からクラスはずっと同じ腐れ縁

塩の俺と

負けず嫌いのAだから

今日みたいに毎日けんかばっかしてるけど

なんだかんだ言ってこういう生活

悪くないかな、とかおもってる

むしろ感謝してる、とか

死んでも言わない