【東方】少女転生飛翔伝【project】 (ページ5)

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第２話ページ5

「＿＿と言う､訳なんです……」

私､博麗霊夢は突然の来訪者からの話を聞いていた｡

なぜこんなに親身になって聞いてるのかは自分でもよく分からないのだけれど……まぁ､混乱している人をほっぽり出すほど冷酷じゃないしね。

そして､彼女の話をまとめると……確かに死んだはずなのに気がついたらここにいたという事と､この場所は見たことも聞いたこともない場所だということ。

多少､理解が及ばない部分もあったけど……彼女は混乱している訳だし。

とはいえ､話をしてもらってもなにも分からないままだ。

「ううん……ごめんなさい､よく分からないわ」

「ですよね……」

見るからに肩を落とす神依さん。

何とかできないだろうか……いや､出来ないな……訳が分からないのだし。

でも……

「貴女､行く宛とかあるの？」

「あるわけ無いだろ､見知らぬ土地にほっぽり出されて」

その魔理沙の言葉に首を縦に振る神依さん｡

まぁ､予想通りよね､行く宛がないっていうのは。

「なら……家に住めばいいわ､乗りかかった船だもの……帰り方が分かるまで居ていいわよ」

「え？」

鳩が豆鉄砲を食らったような顔になる二人。

神依さんは分かるけど､何で魔理沙が？

「いいんですか……？会って数十分の相手を……」

「時間とか関係あるかしら？」

「いえ､そう言うわけではなくて……」

「あのな､普通に考えて泊めるならまだしも住めっていう発言に吃驚したんだろうが」

再び魔理沙の発言に首を縦に振る神依さん。

そんなに驚くことかしら？まぁ､いいわ｡

「……で、住むの？住まないの？」

「えっ、あっと､是非ともお願いします！」

「分かったわ､よろしくA」

「よろしくお願いします､博麗さん！」

「そのさん付けと名字呼びやめない？なんか他人行儀な気がするのよね､それ……普通に名前でいいわよ､敬語も無しで」

「分かった……霊夢､改めてよろしく」

「えぇ､よろしく」

「私も霊夢と同じような感じでいいぜ」

「うん……よろしく､魔理沙」

「おう！よろしくなのぜ！A！」

＿＿＿＿＿＿＿こうして、神依Aの霊夢との同居生活が始まったのだった。