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不安を溶かす温もり【ut】 ページ41

紅葉の美しかった時期は直ぐに過ぎてしまった。
明るい時間は短くなり、木々は寒そうに震え始める。

この時期はなんとなく寂しくなる時期で。
そのせいか…久しぶりに悪夢を見た。
腕にも足にも枷があって。
重たくて。外せなくて。誰も助けてくれなくて、
そんな中で腕が青く光る。

そこで目を覚ました。
「……良かった。」

腕にブレスレットがあることを確認する。
良かった…。
これが助けてくれたのか…。
ふと…鬱に会いたくて仕方なくなった。
抱きしめてもらいたくて仕方なくて…。

時間は深夜3時。
もう眠っているだろうと思いつつも足は彼の部屋へと向かう。
暗い録画は不気味に静まり返っていて、さらに不安を煽る。

「大丈夫…大丈夫」

いつからこんなに弱くなったのか。
いや…弱いからこそ彼の優しさが好きなのだろう。
そんな優しい彼の部屋を覗くと、やはり眠っているようで。

一瞬生きているのか不安になるが、規則的に浮き沈みする毛布を見て安心する。
私は彼の毛布に潜り込んだ。

(あったかい…)

不安に包まれていた心は安心に塗り替えられていく。
胸元に顔を寄せると呻き声が聞こえた。

起こしてしまったか…と顔を上げると、薄らと開かれた彼の目がこちらを見た。

鬱「……んん?Aちゃん……?」

「あ…えっと…」

すると彼は腕を伸ばし私を引き寄せた。
柔らかく、優しく。私を抱き枕にする。

鬱「………あったか…。」

そのまますぐに寝息を立てる。
私に睡魔は襲いかかり、好きな匂いに包まれ眠りについた。









目を覚ますと…
彼はまだ眠っていた。

「…鬱。」

いつの間にか足も絡められて、身動きが取れない。
何より少し苦しい…

「鬱。起きて。」

鬱「ん……え…。え?え!?な、なんで!?」

私が布団にいることに驚いたようで急に距離を取り始めた。
その様子がおかしくて…
「おはよう」と告げると困惑した顔で「おはようございます…」と返された。

鬱「待って。なんでここにおるん…?
僕知らず知らずのうちにやっちゃった…?」

「……嘘、昨日のこと覚えてないの?」

鬱「嘘やろ!?嘘って言ってくれん!?」

「嘘だよ。私が潜り込んだの。ごめんね…」


流石にこのままでは本気で責任を感じ始めかねないと思い素直に謝るとホッと1つ息を吐いた。

鬱「寂しかったん?」

にやにやしてくる彼に思い通りにさせるのが嫌で「うん。」と答えると狼狽えたように「そうか…」と顔を隠してしまった。

If…【ut】注意書きあり→←独占【ut】



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雨々(プロフ) - るぅうぃさん» おっと…大変失礼致しました。お手数おかけして申し訳ないのですが、どこのお話か教えて頂いてもよろしいでしょうか… (6月22日 19時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
るぅうぃ - 誤字ってました 暗い録画って暗い廊下では...? (6月22日 18時) (レス) id: 52a6e6729c (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 雨々さん» いえいえいえいえ!!お返事なんて忘れても大丈夫ですよ!私も遅れてしまいましたし…すいません!でも、みれてよかったです!ニヤニヤしてます! (6月9日 13時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - すみれいんさん» すみれいん様!!返信し忘れておりました…。申し訳ございません…。おお!そうですか!!良かったです( ´ω` ) (6月4日 21時) (レス) id: 67d442b3b3 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - お久しぶりです!設定をいじったらもーそーばこ。が見れるようになりました!!ご心配をおかけしてすいません!!! (6月4日 21時) (レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪 | 作成日時:2019年4月10日 21時

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