【wrwrd】翡翠の竜【zm】

Ep.7 ページ9

(ゾム視点)

Aの様子がおかしい。
何かを思い詰めたような顔をしていた。
俺にも言えない秘密ってなんやねん。

気になった俺はダクトを通り、グルッペンの部屋へと向かう。








グルッペンの部屋に着くと、やはりAはいた。
何故かAはグルッペンとやたら仲が良い。
よく二人で話したりしている。

好き合っとるんかな…

なんて自分らしく無いことを思い自分で驚いた。
どうであれ自分には関係のない事なのに。


グ｢いいんじゃないか？そろそろバレても｣


なんや。バレるて。
Aはホンマに何を隠しとるんや。

グ｢お前は実は同盟国の姫君であると。｣


は？
同盟国の姫君やと？
何を言うとるんや。だって…
俺と一緒に潜入捜査したり、戦闘したりもしたんやぞ。

そんな事…あるんか…？


俺は悶々としたまま部屋を立ち去った。
別にAが姫なのは別に良い。
けど、これからどう接すればいいのか少し悩んでしまう。

ゾ｢悩んどったのはそういう事か…｣

これが嫌やったんやな。
突然みんなからの態度が変わるのが。


部下なのに立場は上。
普通に接したいのに変に意識してしまう。
そのせいでこれから3日ほどまともにAと会話が出来なくなってしまった。

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