【wrwrd】翡翠の竜【zm】

Ep.21 ページ23

(グルッペン視点)

客人だ。
珍しくノックをしてくる。
入れと告げると珍しく普通に入ってきた。

グ｢ゾムか。怪我はもういいのか。｣

ゾ｢うん、まぁ…なんとかって感じやな。｣

ゾ｢そうか。｣

見たところ、少し無理をしている様子だが3日もすれば普通な動けるようだ。
心の方も…問題なさそうだな。

ゾ｢な、なんや…。嬉しそうやな｣

グ｢そうか？気の所為だろ。
さて、ゾム。お前にしか頼めない任務があるのだが…。断っても構わない。｣

ゾ｢……内容は。｣

グ｢ここに示された場所へ迎え。｣


ゾムに地図を渡す。
ここからいくらか行ったところに着いている印の場所。
ゾムは見覚えがないだろうが…

ゾ｢んで…何をするんや？｣

グ｢そうだな…。監視…いや、護衛を頼みたい。｣

ゾ｢護衛…？それは俺より適任なのがおるやろ？｣

グ｢いや、お前じゃなきゃダメなんだ。
理由は自ずとわかるはずだ。
どうする？やるか、やらないか。
お前が決めていい。｣

わかっている。
お前はやる。
予想通り、ゾムは顔を縦に振った。

グ｢そうか。助かる。｣

ゾ｢けど、珍しいな。護衛の仕事を俺に頼むって。｣

グ｢まあ…色々あってな。
向こうに着いたらお前の好きにすごして構わない。｣

腑に落ちない顔をしている。
そりゃそうだ。
感心なところは何も話していない。

さて…どう転ぶか。
見物させて頂こうか。

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