12話 ページ13
マダ「柱間…楓......悪ィ…。今日はダメだ…急な用を思い出してよ」
柱間「......」
柱間「そ…そうか...。じゃあ…オレも今日は帰るとするぞ」
『2人が帰るなら、私も帰るよ』
石に書かれていた文字は......
【にげろ】
【罠アリ 去レ】
そして2人とも後ろを向いて、地面を思いっきり蹴った。楓はピョンっとジャンプして、森の中へ消えた
柱間の後ろの木の影で見ていた仏間と扉間は…
仏間「このスピード!逃げきる気か!柱間め、教えたな!!行くぞ扉間!!」
扉間「ハイ!!」
タジ「考えることは同じようですね……千手仏間」
イズ「それと扉間だったか」
マダ「!」
仏間「…のようだな。うちはタジマ」
扉間「それからイズナだな」
柱間「!」
――偶然にも、うちは側も同じ考えだったようだ
まったく同じ状況…
千手仏間とうちはタジマは、ほぼ同じ力だということが互いにいく度の戦いで分かっていた
――忍は何があろうと戦場で心を乱さぬよう訓練される
一瞬の心の乱れがスキを生じ......それが生死を分ける
«ガキィィン!!»
柱・マ「「やめろ!!」」
――だが、大人二人は分かっているのだ…
――目の前で我が子が殺されれば、ほんの僅かだが己の心に乱れが生じるであろうことを
つまりどちらが......
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作者名:Mirai | 作成日時:2021年2月13日 23時