ただ逃げるだけ、それが難しい ページ5
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彼女は内心焦っていた。
(くっっそ！だからこの身体は嫌なんだよ！)
手が痺れ皮膚が剥ける。そんな痛みを隠すように、Aは手を使い続けた。
A自身、ヒソカ程の相手に"流し"をオーラ無しで行うなんて無茶だと分かっていた。
加えて足もオーラで強化など出来ない。
念を一切使わない。それがヒソカとの約束。
それを承諾した自身をAは恨んでいた。
(あー、もう！こんな痛いんだったら私だけ念OKにして貰えばよかった！)
「くくっ、大丈夫かい？♦︎」
『喋れるならちゃんと当たる努力したら…っと』
避ける。避ける。流す。
ヒソカの怒涛の攻撃を、Aは一切反撃せずに逃げで応戦していた。
そんなの無茶だと自分でも分かっている。
しかし反撃したら最後。彼女の今の身体では威力なんてものは然程出ない。
キルやゴン、前の試験のあの兄弟ならまだしも、こんな化け物相手に通じるはずがないのだ。
だったら選択肢は一つしかない。
(…5分間逃げきる。それだけ)
しかしそろそろ手足が限界に近づいてきた。
残り時間はラスト一分。
耐えれば合格なのだが
「♥」
『うっっそだろっ！』
目の前のピエロは、なんとトランプを使い出した。
ただのトランプだと侮ってはならない。
トランプも、ヒソカに持たせたら凶器となる。
飛ばされるトランプを避けながらヒソカの攻撃を避けるだなんて、そんな器用なことは出来ない。
だとしたら＿
(あれを使うしかないのか)
使うのは嫌なのだ。ハンター協会の飛行船の中で痛感した。
しかし、ここを切り抜けるにはあれをするしかない。
Aはなけなしの足を、めいいっぱいバネのように曲げた。
ビッ
「「「！？」」」
「くくっ…♥念は無しだと言ったのに…♦︎」
彼女があの"擬態"を行ったのを許しているのは、彼自身少し念を使ってしまったからである。
最初に"流し"を受けた後、咄嗟に受け身を取る時に硬を行ってしまったのだ。
しかし硬を行わなかったら肋骨が何本折れていたか分からない。
そんな威力を持つ流しを今の彼女が出来ることに、驚きを隠せなかった。
(でもまぁ、どうせ上にいるんだろ？♥)
これを使われた際、上にしか隠れたことのないAに、そう確信していた。
しかし彼は知らないのだ。
この技は応用が効くのだと。
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ふぃあろ(プロフ) - えさん» よくわかってらっしゃる次のシーズン楽しみにしててください😏 (2月26日 16時) (
レス) id: a89e9c6a81 (このIDを非表示/違反報告)
え - 体戻って欲しいw (2月21日 13時) (レス) id: 6e79f8ea1b (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - 成海 なるせさん» わわっ、ありがとうございます！！！亀更新で申し訳ない🙏ありがとうございます！✨ (1月10日 21時) (レス) @page49 id: a89e9c6a81 (このIDを非表示/違反報告)
成海 なるせ(プロフ) - 好感度ものが好きな私にとって、ものすごくどストライクな小説です……🥹夢主と色んな子達のやり取りを楽しく読ませていただいております✨更新待っています！お体に気をつけてください☺️ (1月5日 23時) (レス) id: 6732bb5dd1 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - 海神 瑠花さん» なんと！！ありがとうございます😭主を自分で書いておいて夢主ちゃん大好きなのでめちゃくちゃ嬉しい😭✨ありがとうございます頑張ります👊👊 (12月12日 22時) (レス) id: a89e9c6a81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぃあろ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時：2023年3月25日 15時
