弐拾伍 ページ28
梓side
終わりの兆しがまったく見えない書類の山を前に途方に暮れている審神者、梓です
今まで面倒がってためてきた分のツケが辛い。近侍である長谷部くんに「SHUMEI」を行使し、手伝って貰っておりますけれども…それでも終わらないってどうよ!?
「うあああああノイローゼで死ぬうううう」
手に持ったペンを投げ出し、机に突っ伏する
長「主、少し静かにして頂けたら嬉しいのですが」
「酷い…主は悲しいぞ長谷部くんや。主ぞ?我主ぞ?」
ぐだぐだとウザさマックスの顔で長谷部に絡むと無言で微かに眉を顰められました。はい、すいません大人しくします。
それでも集中力の切れた頭はどうしようもないのだよ。ぐでーんと畳に寝転がり、バタバタ足を動かして長谷部くんに暇暇アピール。これもまた華麗に無視されたけどそんなんで挫けてたまるか馬鹿野郎!!そんなんで諦めるやつぁ男じゃねぇ!!!(※梓さんは女です)
長「主、誰かが此方に向かってきていますが」
あぁ、うん…長谷部くんは「SYUMEI」効果で今凄い真面目なんだよね…わかってた。
それよりも誰かって誰やねん
そう思ったとき、スパァンッと…それはもう、豪快に襖が開けられた。
太「主」
太郎太刀の長い足によって…って、足!?!?
「いったいどうしたんだいタロウくん」
何時になく慌てている太郎太刀…もとい、タロウくんを見やるとなにかを壊れ物を扱うかのような柔らかい手付きで抱えていた。それは、まるで______
太「Aさんが部屋で倒れていました。腕を怪我しているようです」
「Aくん、が?」
半信半疑でタロウくんに近づくとタその腕の中でぐったりと蒼白な顔をしたAくんが目に入った。一気に血の気が引いていく感覚を覚える。
無傷で帰ってきたんじゃ、なかったの…!?
力が抜け、だらりとした小さな体。片方の腕から血がぽたぽたと滴り落ちていた
「っ…!手入れ部屋!早く!!」
何故、怪我をしているのか。
何故、怪我をしていないと嘘をついたのか。
何故、誰も気づかなかったのか_____
何一つわからないが一つだけ理解できた事があった。とても分かりやすい形で。
「早く手当てしないと、早くしないと、このままだと折れちゃうって…っ!!」
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S属性(プロフ) - 死の歌姫さん» ありがとうございます。うんうん、そうなんですよねー!って言おうとしたら普通に私間違ってますねwww訂正しておきます、ありがとうございました!末っ子が一番じじくさい… (2017年2月2日 15時) (レス) id: 3a9dd83b50 (このIDを非表示/違反報告)
死の歌姫(プロフ) - 面白かったです。ついでなんですが、三条って上から順に今剣→岩融→石切丸→小狐丸→三日月宗近と三日月宗近が末っ子なんですよ〜知ってたらすみません((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2017年1月28日 22時) (レス) id: 899b6de441 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!勿論です、是非ともよろしくお願い致します┏○┓ (2016年4月20日 23時) (レス) id: 1ee0656f75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても面白いです!あの、イメ画描かせていただいてもよろしいでしょうか? (2016年4月20日 19時) (レス) id: af8712b618 (このIDを非表示/違反報告)
S属性(プロフ) - 叶さん» 更新遅くてごめんなさい、続きを…ハッスルして書きますね!!!少々お待ちを! (2016年4月15日 13時) (レス) id: 57bc8f6026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ムラビトJ | 作成日時:2015年8月14日 23時