三条、唯一の失敗作と謳われた刀［刀剣乱舞×男主］

弐拾壱 ページ24

かぽーん。といった擬音がぴったりと当て嵌まりそうなゆったりとした雰囲気の広いお風呂。




ちなみに僕は今貸しきり状態中。




真っ昼間からお風呂でのんびりできるって凄い。




因みに三日月は逆上せるまで僕が入ってくるのを粘って待ってたらしい。




しかしそこは伊達にじじいと呼ばれているだけあるのか




逆上せた事に気づかぬまま入り続け




結果僕とすれ違いに皆の頼りになる医者、薬研のとこに連れて行かれてました。




…ちょっと面白かったなんてそんな不謹慎なこと思ってないから。




「いってて…」




傷口のほうはこの短時間でどうにかなる筈もなく、相変わらず流血状態だし痛くて熱い。




って、そういえば主に報告行かなきゃ。皆で揃って行くって獅子王言ってたな。




結局僕は湯浴みといってもカラスの行水並みの速さでさっさと風呂からあがった。




手ぬぐいで水気を取り、部屋から持参した布を先程洗った傷口にくるくると巻きつける




あっという間にみるみる赤く染まっていく布を見ないふりをして上から着物を羽織る




ちょっとフラフラするけど僕が危惧した程じゃないし大丈夫




同「おい、Aー。主に報告行くから早く出て来い！」




「はーい。すぐ行く」

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