同情と恋心 (ページ43)

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玉森さんのLINE ページ43

北山さんとの食事は終始北山さんのペースに飲まれて、普段言えないことたくさん言ってしまった。

兄弟に男がいなかった私は北山さんがすごく優しいお兄ちゃんのようで、北山さんの作る空気感が心地よくて、この日だけで打ち解けてしまった。

帰り際、

(北山)「あのさ、玉森のLINEいる？(笑)

Aちゃんから連絡してみな？」

急に北山さんにそう言われた。

私はビックリしすぎて直ぐに返事が出来なかった。

「……け、けど！

玉森さんに迷惑なので遠慮しときます、！」

(北山)「んでもさ、玉にはもう許可取ってるし？

玉もいいって言ってるわけだし？

とりあえず、送っとくね～ふふっ」

ピロン♪

私の携帯が鳴った。

「えっ！！」

割と強引に玉森さんの連絡先が送られてきた。

(北山)「あっ、でもさ、玉に連絡する前にトプ画櫻井くんから自撮りかなんかに変えときな？(笑)」

【うわっ、忘れてた～(泣)

ヲタクを北山さんに見られてた(＞＜)

これは恥ずかしすぎるよ……】

そんなこんなで、結局最後まで私は北山さんのペースに流されて、終電前には解散した。

――帰宅後――

北山さんに連絡先を送られてきて、それを玉森さんも知っていると思うと連絡しないのも申し訳ないと思い、私は思い切って連絡した。

「こんばんは。スタッフのAです。

急にすみません。北山さんからLINEを貰いました。

よろしくお願いします。」

【なんか硬いかな…、

でも、好き好き～ファンです～っていくのも違うし、一応あっちはスタッフとしか思ってないし、私もスタッフとして接さないといけないから、こんなもんかなぁ……？】

でも、これが私の精一杯だった。

好きな人が近くにいるとか、好きな人と連絡するとかしたことがなくて、どうしていいか分からなかった。

すると、割と早めに返信が来た。

【えっ、もう返信来たの？？

玉森さんって割とマメなんだ…

絶対に返信遅いと思ったのに、、】

(玉森さん)「こんばんは！ありがとう！

俺も登録させてもらいました！

今日みつとご飯行ったらしいね？
今度俺とも行かない？

もっとAちゃんと話したいし、同じ人見知り同士仲良くなりたいな！」

【えっ、？

私とご飯行きたい？

…もっと話したい？？？

……仲良くなりたい？？？？】

玉森さんの偽りのないストレートな言葉に私はドキドキが止まらなかった。