同情と恋心 (ページ36)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:68,622 hit

北山さんからのLINE ページ36

最近ずっと頭の中キスマイばっかりで、のりかにそう言われて少しだけ我に返った。

のりかの言葉に少し詰まってしまって、返す言葉が見当たらなかった。

(のりか)「あれっ？どうした？

なんか変なこと言っちゃった？？？」

「いやいや！違うんだよね、、

こっちで色々あって、ちょっとね、、」

(のりか)「私で良かったら聞こうか？

高校から私達ってなんでも話してきたじゃん？」

【そうなんだよね。のりかには家族に言えないこともなんでも話してきたし、今更隠すようなことはしたくない。

けど……。私、これだけは言えないや。。。】

私とのりかで収まる話ではない気がしていた。

今まで散々お互いの推しについて話してきたけど、今更近くにいるキスマイの玉森くん気になってるって言えないと思った。

テレビで見る推しとは話のレベルが違うからだ。

しかも、北山さんとLINE交換したなんて、口が裂けても言えないって思った。

「いや、多分のりかに話してもわかんない仕事の話だから！

大丈夫だよ！(笑)」

初めて友達に嘘に近い言い訳をして隠し事をした。

そのあとはのりかの彼氏の話だとか、近状だとかで盛り上がって電話は終わった。

電話を切って、LINE画面を見た時北山さんのLINEが来ていることを思い出した。

【あちゃー、

返すの忘れてた。。。

てか、こういうのってすぐ返した方がいいの？

それとも溜めた方がいいのかな？】

バカな私はよくある恋愛術みたいなのを北山さんにしようとしていた。

でも、基本的に通知を消したくて、LINEを溜めるのが苦手な私はすぐに返すことにした。

既読を付けてしまうとすぐに返さないといけないと思ったので、先になんて送るかをメモに作った。

何度も書き直して、やっと文章が出来上がったのは夜中の1時を過ぎていた。

【えっ、やばっ！

こんな時間に送ったら非常識かな…？

ええぃ！もういいや！送っちゃえ！！】

「送信！！！！！！」

【よしっ！

これでゆっくり寝れる！！】

恋愛下手な私は男の人が絡むと異様にストレスを感じてしまう。

だから、今日は特に疲れていた。

お風呂から上がると死んだように寝てしまった。

――次の日の朝――

朝起きて携帯を見ると北山さんから返信が！！

【1時25分、

私が送ってから割とすぐに返信きてたんだ、】

私はすぐ返信はせずに仕事の準備を始めた。