同情と恋心 (ページ31)

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両思いなのか？ページ31

北山side

リハ中俺はAちゃんの動向を見ていた。

玉は自分の動きを覚えるので必死なのと、2日ぶりに宮田に会えたのが嬉しいのか、宮田とイチャついてて、Aちゃんがいることに気づいているのかいないのか分からなかった。

俺は最近ずっとつまらなそうだった玉が久しぶりに興味をもてるものが出来てなんだか嬉しくって、どうしても玉とAちゃんをくっつけたかった。

んでも、Aちゃんが玉のことをどう思っているのかをまず確かめなければいけなかった。

【そう言えば嵐さん好きって言ってたけど、誰の担当だったんだろ。

それによって、Aちゃんの好きなタイプ分かるし、メンバー内でも好き嫌い出るだろうしなぁ｡｡｡

とりあえず、さりげなくそういう話出来たらいいけど、その前に食事に誘わないとなぁ。】

そんなことを思ってAちゃんを見ていたら、Aちゃんはずっと一点を見つめて止まっていた。

【ん？

……何見てんの？(笑)】

その視線の先には。

！！！！！！！！！！

【玉森！？！？

えっ、間違いじゃないよな？！

こないだ玉が嫌われてるかもって言ってたけど、あれはなんだったんだ？】

これだけメンバーがいるのに、Aちゃんはぼーっとずっと玉だけを目で追いかけていた。

それから、俺もリハをやらないといけないから、ずっとAちゃんを見ていた訳では無いが、俺が見ている限り、玉を見ている確率が高いことに気づいた。

その後、昼過ぎに一度休憩が入り、俺らはステージから降りようとしていた。

俺は休憩時間にAちゃんに玉のことをどう思ってるのか直接聞こうと思って、ステージ上からAちゃんの姿を探していた。

俺は端っこの方でまた玉を見つめていたAちゃんを見つけた。

すると、急にAちゃんが驚いた顔をして、下を向いた。

何があったのかとステージ上を見渡すと、玉がさっきまで宮田と喋っていたのに、Aちゃんの方を見ていた。

玉を見ると、目を逸らされて悲しかったのか、また少し寂しそうな顔をしていた。

【これって、俺の勘が間違ってなければ、

両想いだよな？？

まぁ、玉森に関しては同情だとしても、気になってることに変わりないし、

Aちゃんは玉のこと気になってる？】

俺はすごくもどかしくて、どうにかしたくて、すぐにAちゃんのところへ行った。