第37話「思考力欠如」 ページ37
.
前回までのあらすじ。
九尾のおかげで特級呪霊はイカレポンチと化した。
「(結局訂正する事ができなかった……流石にあんなに妖精妖精って言われたら恥ずかしい私は健全な女子)」
先程までの威勢は何処へやら。ふと冷静になれば羞恥心がマッハで襲いかかってきた。この事が五条先生にでもバレたら一生ネタにされる。盗聴されてませんように！
………そんな事はさて置き。今はただ、背後から迫る怨念から命辛々逃走を図っている。
棘くんが呪言で敵の動きを止め、私たちで攻撃し牽制、距離を取る。正面から戦う事は最早自らの生命を放棄することに等しい。そこまで馬鹿ではない。何故から我らは高専生であるから。
＿＿＿＿ちなみに私は受験とか関係なく五条先生に引き摺り込まれて入学した。
由緒正しきお狐さまの家に生まれた私(オギャー時代)は親から割とお手軽な感じで「九尾狐」を受け継いだものの、その力がエグ過ぎるから由緒正しい家の子にも関わらず「要監視対象」だと、そう言われて五条先生によって引き取られた。
御三家とか知らないけどただの神社の娘にそんな誘拐紛いなことする？？
なので純粋な学力はその辺の学生と比べて大差は無い。本当は普通の高校に進みたかった。それはまあ良いとして、今はただ「高専生」というブランドを翳して大口を叩きたかっただけである。
……なんて。自分語りはどうでも良い。考え過ぎる癖はやめなければこの先不安でしか無い。こんな時に現実逃避していてどうすんだ。
それより棘くんの様子が見るからに悪化している。
私はひたすら九尾の「変幻＋構築術式」で彼用の喉薬、“ノドナオール”を量産している。
こんな残酷な立ち所があるだろうか。私はただ彼を利用し、酷使しているだけに過ぎない。
屋敷から外に出た。
屋根を伝い、向かってくる敵を迎え撃つ。
巨大な木の根が扉から勢い良く流れ出した。同時に恵くんの「鵺」が敵に向かって飛び出したのを見て、私も九尾を前に出し「炎！！」と叫べば、またあの光線が九尾の口から発射された。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1503人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Alice - ( ,,`･ω･´)❕続きが早く見たいです!.更新頑張ってください (2023年1月29日 13時) (
レス) @page40 id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2021年1月4日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - 更新頑張って！！ (2020年12月6日 20時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを...お願いします...!!更新待ってます！！ (2020年11月17日 23時) (レス) id: 3b4652fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おでんパン - とっても面白いですね！！更新楽しみにしてます！！！！ (2020年11月12日 23時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨風 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年11月2日 17時
