第15話「可愛い(?)争い」 ページ15
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彼女達から離れて自販機の横のゴミ箱に空き缶を捨てた後に戻ったらいつの間にか復活したらしい野薔薇ちゃんが真衣ちゃんにチョークスリーパーを極めていた。
しかも完璧に極まっている。これは抜け出せない!よく五条先生にやられたから分かる!分かりたくなかったけど!
「というかこれ、リアルキャットファイトだね」
「こんな時でも呑気だなオマエ」
「おろしたてのジャージにばかすか穴空けやがって。テメェのその制服置いてけよ」
「次は体の穴増やしてやるわよ。あとその足の長さじゃこれは着れないんじゃない?」
真衣ちゃんの罵倒スキルがエグい。
ブチキレた野薔薇ちゃんが渾身の力を込めて落としにかかったところで、何故か私の肩に大きな手が置かれた。
「え?」
「帰るぞ、真衣。それに久し振りだなA!!」
「あっ、はい、お久しぶりです。東堂先輩……」
「しかし、前会った時より少々痩せたな。駄目だろう、三食しっかり食べてるか?また朝飯抜いたりしてないか?」
「あ、はい、あの、食べてます……」
「足りん!もっと肉を付けろ!そうすれば高田ちゃんのような健康的な身体になれるぞ!!」
「アッ、ハイ、了解です……」
というか肩。重い。
そして女の子の楽園の中に紛れ込んだ異物感が半端ない。
要するにむさ苦しいです。
するとベシッと肩の手が払われた。肩に止まった蠅の如く払ってくれたのは前世からマブダチこと真希ちゃんである。
「女相手にベタベタ触ってんじゃねぇよ」
「(……あれ、恵くんの時は指摘してなかったような)」
「フン、まあ良い。しかし楽しんでるようだな、真衣」
「冗談!!」
野薔薇ちゃんの締め付けから解放された真衣ちゃんが苛立ちげに吐き捨てる。やっぱり苦しかったのかちょっと噎せてる。
負けず嫌いらしい彼女は銃を構えて「私はこれからなんですけど」と素早く弾の装填を行なったので咄嗟に野薔薇ちゃんの前に出た。ひいい、真衣ちゃんの目が怖い!!
「お前、私ん時は盾にならなかったよな」
「こここ後輩ちゃんの場合は別!!」
真希だったら素手で弾取れるでしょきっと!!
しかしスッと東堂先輩が手を出し、真衣ちゃんを制する。こっからでも分かるくらい大きな手だなあ。
そして何のアピールですか東堂先輩。ドヤ顔?なんのドヤ顔??
***
たくさんの評価、順位ともにありがとうございます。
頑張って更新しますのでよろしくお願いします。
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Alice - ( ,,`・ω・´)❕続きが早く見たいです!.更新頑張ってください (2023年1月29日 13時) (レス) @page40 id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2021年1月4日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - 更新頑張って!! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを...お願いします...!!更新待ってます!! (2020年11月17日 23時) (レス) id: 3b4652fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おでんパン - とっても面白いですね!!更新楽しみにしてます!!!! (2020年11月12日 23時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨風 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月2日 17時