二番目の愛 (ページ49)

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玉森side

居酒屋に来て、かれこれ2時間

お嬢は酔いが来てしまったようで、絶賛愚痴り放題

｢なんなんだよ、あの既婚者にチャラ男に北山のやろー！」

酔っ払いすぎて、日本語おかしくなってるし笑

｢なに、こいつ。こいつ酔ったらこんなんなんの？」

初見のガヤさんは、久々に見る幼馴染の姿に唖然

てゆか、ガヤさんが長い間想ってた幼馴染って、Aさんのことだよな？

正直今はどう思ってんのか、めちゃくちゃ気になってる

｢なんでー、奥さんいるのぉ？あんなん見たらさ、無理じゃん？」

｢だから、俺にしとけばいいじゃんってゆってんじゃん」

｢らめよ～。ちゃん玉は～、私みたいな、さいてーな女とぉー、付き合ったら、ぶーなの」

呂律回ってないし、可愛いし

俺にすればいいじゃんって、本気で思ってる

何杯目か分からないカクテルに伸ばそうとする手を制止する

｢こら！Aさん、もうダメ！これ以上飲んだら、明日大変なことになりますよ！」

｢えー！玉森けちぃー！明日休みなんやから、いいやんけー」

ぶぅっと唇を突き出して、上目遣いでこちらを見上げる姿に、一瞬理性が飛びそうになる

だか、そこをぐっと堪える

｢Aー。もうやめにしなさい」

ガヤさんがまぁまぁ真顔で言うもんだから、

｢太ちゃん怖いから、やめるー」

なんて、あっさり引き下がった

俺が言ってもやめなかったのに、ガヤさんが言ったらやめるとかおもしろくない

目の前を見ると、いつの間にか、Aさんは机に突っ伏して眠っていた