二番目の愛 (ページ36)

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お風呂から上がると、何やら誰かと話している声が

｢え、まじ？お前も明日のパーティ来んの？・・・・・ぁあ。どーせその容姿だから、女が周りに寄ってくんだろーな笑・・・・・まぁ、明日な。じゃあ」

｢誰？てゆか、明日だっけか、パーティって？」

｢ぅお、びっくりしたぁ。会社の同期だよ。なんかそいつ明日来るらしいんだよ。滅多に連絡とんねーのにびびったわー。」

つか、パーティの日にち忘れんなよ、とおでこをツンと突かれる

｢ったく、しっかりしろよなー」

｢すんません・・・・」

忘れかけていたパーティの準備をしようとすると

｢なぁ、この時計って誰の？」

｢へ？・・・・・あ、それは・・・・」

さっき私がテーブルに置いた玉ちゃんの時計だった

色々考えすぎていて、何故か見つかりやすい場所に置いてしまっていた

｢俺の見間違いじゃなかったらなんだけど、これいっつも玉森がつけてるやつじゃなかったか？」

｢・・・そうそう！実は間違って私のカバンに入っちゃったみたいで！席隣だし、バック下に置いてるから」

咄嗟にでた嘘がこれ

妙にリアル過ぎて、自分でも怖くなるくらい

｢そうゆうことか～。しっかし、あいつこんな高そうな時計を外して置いとくなんて。全くリッチなやつだよな～」

ホッとして、全身の力が抜けるようだった

その後は、明日のパーティに備えて、二人とも早く寝た

宏光さんの温もりを噛み締めながら、まぶたを閉じ