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杏寿郎「隊服はもう支給されたのだな!!!」
『はい!隊服の材料が不足してるとの事で、今回のみ1日延長しその1日で採寸し仕立てて貰いました!』
杏寿郎「そうか!!」
千寿郎「姉上の隊服姿早くみたいです!」
『私もこのまま貰って何も見ていないので着てみます!』
杏寿郎「うむ!!楽しみだ!!」
私は自室に行き着替える
女性隊員の隊服はこのようなものなのかと思いつつ兄上達がいる居間へ向かった
『えっと...着替えました...』
杏寿郎「む?ならなぜは入らない!!!」
『いや、その...女性隊員の隊服はこのようなものなでしょうか...きっと、不足してる事が原因なのかもしれませんが...』
意を決して襖を開けて入る
兄上は何も言わずに目をかっ開いて
千寿郎は手で顔を隠していた
支給された隊服は
丈の短い西洋のスカートと呼ばれるものに上はお腹が見える丈の物だった
今まで生きていてこんな露出の高いものを着たことがない...
杏寿郎「誰が仕立てたか教えなさい」
『ま、前田という方です...』
杏寿郎「分かった。Aは今すぐそれを脱ぎ俺に渡してくれ。何とかしよう」
『え、あ、はい...』
こんな兄上も見た事がなかった
笑っておらず目に光がなかった
...怒っていらっしゃる
千寿郎「姉上!風邪を引かれますので早く着替えてください!」
『えぇ...着替えてきます...』
私は着ていた袴に着替えて兄上に先程の隊服を渡した
後日聞いた話によると
兄上は前田という方の目の前でこの隊服を破り燃やしたそうだ
また、材料が不足しているということは嘘だったみたいだ
そして新しく手元に来た隊服は兄上と同じだった
...どうしても譲れなかったのか、上の隊服の丈は少し長くなっただけで変わらなかった
下に普通のシャツを着るからお腹は冷えることないだろう
それに、兄上達には見せていなかったけれど、正式の隊服だと渡された胸元がかっ開いた隊服も入っていた
なぜ2着も渡されたのかよく分からないが
しまっておこう
予備になるかもしれないから
あんなに肌を出すものなんて恥ずかしい...
隊服の件の後に私の日輪刀が担当の刀鍛冶さんが持って来てくださった
私の刀身は鮮やかな橙色だった
兄上と比べると劣るが、しっかり炎の呼吸に適した刀らしい
劣ってしまう分、技術や体力などで補えばいい
『私、頑張ります!』
千寿郎「応援してます!」
杏寿郎「うむ!!これからも変わらず精進しなさい!!!」
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美園(プロフ) - 面白かったです,心の中でこれからも楽しませてもらいます!素敵なお話ありがとうございました! (11月19日 22時) (レス) id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠羅 | 作成日時:2021年10月20日 8時