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死ぬ？
なんで？
皆と喋ってくだらないことで笑い合いたい
バイク完成してないし、一緒に走る約束もした
お母さんとまた会おうね、連絡しようって約束もある
『嫌だ！！！』
焦りか危機感で気が昂っているのを感じるけどどこか冷静だった
私が叫ぶと同時に延長コードに火が移ったのかバチバチと激しく燃え上がった
その瞬間に走り逃げる
「逃げても意味なんかないから、ほらおいで。元々お前も道ずれにするために玄関をそう簡単には開けれないようにしたからさ」
後ろからそんな言葉が聞こえた
玄関をチラッと見ると
いつの間にか、そう簡単に開けれないよう大きめの荷物や家具を使って通れないようになっていた
でも近くに自分の部屋がある
私はそこに逃げ込む
携帯もあるし早く連絡を
震える手のせいで何度も間違えてボタンを押してしまう
そうこうしている間に父さんがドアを開けようとしてくる
それをさせないようにしたのはいいけど
窓もない部屋だし暗い
さっきから電話しようとキーパッドを押してたのを運良く電話帳が開いた
連絡先交換したのは少ないからすぐに見つけた
真一郎君の名前
真一郎《お、Aちゃんからの電話なんて珍しいね》
『た、助けて...！！父さんに殺されるｯ！！』
真一郎《は？...とにかく、すぐ行くから待ってろ！！切ったら直ぐに110な？いいな？》
『家も燃えてる！！』
真一郎《警察に言えばすぐに消防も来てくれるから。もうちょい頑張れるか？》
『う...うん…』
真一郎君の落ち着いた声のおかげで落ち着けれた
最後に「待ってろな」と言って切った
言われた通り警察に通報した
こうして電話をしている間にも父さんは「開けろ」とか名前を言っていた
火事場の馬鹿力のおかげか
開けられることはなかった
私にこんな力あったんだ、と不思議と思えるほど冷静だった
ドアの向こうから「一緒に死んでくれ」と叫ぶ父さんの声
燃える音と火災警報器の音がする
「開けなさい。父さんの言うこと聞けないのか？なぁ？父さんを悲しませないでくれよ。死んでくれよ。汚したくないんだお前を」
『...私は死なない。大事な人達がいるから。お前なんかに私の命を奪わせてたまるもんか』
さっきの狂う父さんの言葉を思い出した
『お前の願い通りになんかさせるかよ！！！死にたきゃ勝手に死ね！！！お前みたいな人間なんか独りで死ねばいい！！！私や他人を巻き込むな！！！』
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！制作中ですので、しばしお待ちください！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2022年5月12日 0時
