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情けないほど泣いてしまう私の背中を察すってくれて

落ち着くまでそうしてくれた

ベッドで横になるよう促され、横になる

先生は困った顔をして微笑んだ


「分かったわ。大丈夫よ。電話はしないから、今は寝なさい」


そう言ってタオルで涙を拭って手を握ってくれた

どこかで感じたことのある感覚だった

その感覚が心地よくて目を瞑った


チャイムの音で目が覚めた

時計を見ると15時だった

下校時間の30分前だった



「おはよう。気分はどうかな」

『...頭が痛いです』

「熱、計ってみようね」



体温計を貰って脇に挟む



「佐野くんと場地くんが休み時間に来てたよ。元気になったかなーって」

『...そっか』



なんか、とても嬉しいく思う

友達ってこんな感じなんだって



「仲良いの?」

『友達です』

「なら良かった」



今なら友達だと言える

体温計が鳴ったと同時にドアが開く音



マイキー「起きてるー!場地!起きてる!」

場地「よく寝たなー!ランドセル持ってきた!」



起きてる私を見て目を輝かせて笑う2人

2人の大きい声が頭に響く



「2人とも静かにね。38℃...まだ高いね。どうしようか。お父さん呼ぶ?」

『...帰ります。お父さん出張だから大丈夫です』


"お父さん"

その言葉を聞いて背筋が余計に寒気がした

ベッドから降りて

場地からランドセルを貰う



「でもね、まだ熱が」

『先生、大丈夫です。ありがとうございました』



お辞儀をして逃げるように出る


バレたくない

そしたらお父さんに殴られる

......殺される

嫌だ

それだけは嫌だ



マイキー「待てって!どーした?」



この2人にもバレたくない

心配かけたくない



『なんでも、ないから!大丈夫だから!』



グルグルと目の前も頭も回る



場地「......マイキーとにかくさ、送ろうぜ?なんかあんだろ」



場地のその一言で私は2人に送られることになった

その間何も話さなくて

私の歩幅に合わせて歩いてくれた

必死に歩いて家に着き「ここで大丈夫だ」と言い2人を帰した



『...ありがとう』



私はいつものように必死に掃除と洗濯をした

またベランダに放り出されると思い

どこか隠れられるところを探した

玄関から

トイレと風呂場に洗濯場

お父さんの部屋

キッチンとリビングは同じ部屋

前にお母さんが使っていた狭い部屋があった

そこにしよう

私は隠れるように眠った

どこかお母さんの匂いがした

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設定タグ:東京リベンジャーズ , ブラスタ , 佐野万次郎   
作品ジャンル:アニメ
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます!制作中ですので、しばしお待ちください! (2022年5月16日 20時) (レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠羅 | 作成日時:2022年5月12日 0時

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