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お母さんは出て行き
あの時と同じ約束を結んだ
次こそ約束を果たすんだ
そう誓った4歳から
小学校に入学した
入学式の時は
父親は「父子家庭なんですよ」
とクラスメイトになるヤツらの親に媚び売っていた
担任の先生にも媚び売ってたから
色々とめんどくさかった
今はまだ子供で変に動いたら
何されるか分からない
だから今は大人しくしておく
体育館で入学式を行い
その帰り
マイキーを見つけた
でも、どう接したらいいか分からない
マイキーは私の横を通り過ぎて行った
帰り道は父親は黙ったままで不機嫌そうだった
帰ったら殴られる
そう思った
抗ってやるなら利用してやろう
今くらいに成長したらできるはずだ
私は殴られる時受け身と受け流す練習を兼ねてバレないようにしてやろうとした
でも、無理だった
"今"の体に染み付いたトラウマや恐怖で震えて動けなかった
.
小学校中学年に上がった
今も前と変わらず私は浮いた存在だ
父子家庭で
身なりも少しみすぼらしく1人でよくいるからだ
父親はお母さんが出ていった後
私をただ殴るだけだった
前と違うのは「女だから」家事を強要されないこと
さすがに生活する上での衛生面は何とかしたかったから
掃除洗濯はやった
ご飯は給食とたまに機嫌がよく父親が買ってくる物
あとは父親のやけ食いをし食べ残したもの
授業参観とか学校行事なんて仕事を理由に来なかった
別に来ても来なくてもいいけれど
子供の残酷さを見せてやりたいところでもある
小3で「私の家族と将来の夢」の作文を書いて親の前で読むことになっている
そんな内容を知った父親は無理やり言った通りに書かせた
そのくせ来なかった
なら、黙っていよう
どうせ今回も来ない
遠回りでもアイツの嫌がることをしてやりたい
それでもどこか恐怖心が芽生える
殴られるんじゃないか
最悪、殺されるんじゃないか
そんなことが頭に浮かぶ
散々人の命を奪ってきたくせに...
あぁ、本当に嫌だ
自分が嫌いになる
無駄に白い作文用紙がうざったくて仕方がない
破りたくて仕方がないが提出しなきゃいけなくて
また貰って書くのがめんどくさい
作文用紙を睨みつけながら書き終えた
──────────
幼少辺りなのであんまり出てこないですけど、徐々に出てくるので
しばしお付き合いお願いします
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！制作中ですので、しばしお待ちください！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2022年5月12日 0時
