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皆と会えるのを楽しみにしてたけれど
あのババァ、父さんにチクったのか
いつもより倍で殴られた
怪我が酷くて人前では歩けないなし足も痛い
部屋に引きこもっていると
父さんは仕事に行った音が聞こえた
『せっかく髪伸びたのに、またこんなガタガタ...ホント髪切るの好きだよなぁ…』
せめて前髪を整え
使い終わったハサミを見た
もし、この刃先が髪じゃなく私に向いたら
そう思ったらゾッとした
死にたくない
なら殺られる前に殺らなきゃ
そうしたらきっと私はマイキー達と笑えなくなるかもしれない
死にたくない、殺さなきゃと殺意が湧くけれど
風邪を拗らせて入院をした時に
マイキーと場地の泣きそうな顔を思い出した
「死んだかと思った」「良かった」と
こんな私でも悲しんでくれる人がいる
それにお母さんとの約束を思い出し破ってしまうと思った
真一郎くんが言った「自分の命を大切にするように相手にも同じようにしろ」と教えてくれた
だから、私が私を守るためにも
殺さない
お母さんとマイキー達のためにも
この殺意は閉じ込めるんだ
そう決意した時インターンホーンが鳴った
『はーい』
ドアを開けると珍しく場地と羽宮が来た
『あー...今日なんかあったっけ？』
場地「ねーけど...またやられたんか。一段とひでぇな」
『冷やせばなんとかなる。で、どーしたの』
一虎「別になんとなく来ただけ」
場地「近くに来たし暇だったし」
『あー待ってて。少し片付けるからさ』
2人を玄関まで入れて
簡単に片付けをした
『ごめん、お菓子とか何も無いけどいい？』
一虎「気にすんな。ちょうど持ってるし食う？」
場地「シュッセバライで返してくりゃーいいぜ」
『じゃなくてもちゃんと返すよ』
一虎「でさでさ、聞きたいんだけど。昨日の」
羽宮は興味津々な顔であのババアのことを聞いた
不謹慎なやつだ
『あのババァね、父さんにチクってやがったよ。自分の手を汚さずにやるのが汚いんだよねぇ。その癖自分の願望とか押し付けてくんの。今日だってゴミ出してたら｢まぁ、こんなに怪我して。でも貴女が悪いのよ？｣って』
一虎「うわぁ。クソだな〜」
場地｢クソ野郎だな｣
2人はドン引きながら笑った
一虎｢よく我慢できるよなお前｣
『あー、なんか慣れた？感覚が鈍ってんのかな…ムカつくことには変わりはないけど、いちいちムカついててもしょうがないし』
一虎｢…へぇーすげ｣
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珠羅(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！制作中ですので、しばしお待ちください！ (2022年5月16日 20時) (
レス) id: 4ac8565e93 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 夢主人公のイラストが見てみたいです (2022年5月15日 20時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠羅 | 作成日時：2022年5月12日 0時
