夢くらい見させてください【ヒロアカ×東京喰種:re】 (ページ41)

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『…多分…』

相澤「ミッドナイトさん。こいつを頼みます。轟の所に行くんで」

ミッド「分かったわ…金木さんおいで」

『相澤先生、ありがとう…ございました』

相澤「はいはい、さっさと行け」

轟side

なんのために金木を呼んだかというと、俺の事を知って欲しかった

ただそれだけだ

金木なら聞いてくれると思ったから何も言わず連れてきた

それが仇となったのか金木を怒らしちまった

轟「言わねえなら別にいい。おまえがオールマイトのなんであろうと俺は右だけでお前の上に行く。時間を取らせたな。金木、一緒に飯食いに行こう」

話が終わり金木を飯に誘った

金木の意見を聞きたかったから

『馬鹿じゃないの？轟くん』

轟・緑「「は？/へ？」」

突然の事で思考停止した

『幼い時に親が死んだから親がどうとか、よくわからないけど完全否定って…それは悲しいことじゃないの？確かに轟くんの話からでは酷い家庭環境だって分かるよ。同情もする』

同情って何が…

轟「金木に何が…」

……！！

そういやぁ、こいつ親がいねぇって！！

何してんだ…俺は！！

『はぁ…言いたくなかったけど親戚に預けられた時から私、虐待を受けてたんだよ。それも4歳から。理由は出来のいい妹の娘だから。いいよね轟くんは。ヒーローのお父さんがいて、優しい人であろうお母さんがいて…いいじゃんそれだけで。幸せじゃん。…一体何なの？…なんのためにここに連れてきたの？』

緑谷「金木さん…」

轟「金木…」

金木は震えながら話した

理不尽な理由で虐待されていたんだ

俺よりもっと酷でぇ話だ

『まさか、自慢するため？実の親がいるって。性格悪いね轟くん。そんな人だとは思わなかった。……私、帰る。緑谷くんごめん。みんなには早退したって言ってくれないかな？あと、これ先生に返しておいてくれる？』

確かに、自慢話しか聞こえねえだろう

緑谷「え！？あ、うん…」

けど違ぇんだ

訳を聞いてくれ…！！

轟「待ってくれ…」

『…オールマイトを超えさせるために生まれた俺、こんなに酷いことされてきたんだって言いたいだけじゃないの？……そんな酷くもない家庭なのに…なんなの』

金木は吐き捨てるように去って行った

心配する緑谷を無視して人気のない所に行った

轟「クソｯ…！！何してんだ俺はｯ！！」

何も言わずに金木を連れてきたのが悪かったのか…

言っていたら金木もあんな風にならなかったかもしれねえ

後悔が押し寄せる